『リボンは付けないプレゼント』
30代後半になった僕は人生の分かれ道に立たされていた。
こんな葛藤だ
会社員として美容師を続け、
仕事で、嫌な思いをさせられながらも、
「服買ったら、ラーメン食って帰ろうぜ」
「誕生日、何が欲しい?今年も一緒に見に行く?」
こんなこと言いながらショッピングセンター行ったり。
これを続けるなら美容師よりも別の仕事を探して、これが家族のため。
そんな「安定」を生きる道。
もう一方は。
脱サラして、ずっと夢見ていた独立
「自分の店で奥さん、子どものカット」
「くだらない悩みでなく、仕事と本当に向き合える悩み」
「自分だけの接客、自分の店でしか味わえないサービス」
汗まみれだけど、少し大きめの高笑いの笑顔が似合う僕。
でも、「生活に安定」が戻るとしても、かなり先だろう。
本当に人生の分かれ道に悩まされた時、
奥さんにプレゼントするなら、
どっちの自分。
これで、決めるといい。
プレゼントすると決めた以上、
裏切ることは簡単に出来ないはずだ。
だから、僕のやりたい事のために「戻る事がないかもしれない」安定を手放すリスクを一緒に背負ってくれた奥さん。
自分だけの人生じゃないことが、
腑に落ちて、臓にまで落ちた。
おかげさまで今は安定より、ささやかな余裕が出来ている。
子どもの行事にも一緒に参加出来るのが今の取り柄。
今後リボンをつけても恥ずかしくないようなパパをプレゼントする予定だ
