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“なんか知らんけど良くなる”の正体

急性期で働いていると、
「良くしなければ」
「早く改善させなければ」
という空気を感じることがある。

もちろん、それも大切。

痛みを減らしたり、
動きを出したり、
離床を進めたり。

リハビリには、
“治す視点”が必要な場面はたくさんある。

でも僕は、
それだけではないと思っている。

むしろ最近は、

「回復が続いていく流れを切らさない」

ことの方が大切なんじゃないか。
そんなふうに感じることが増えた。

例えば、
患者さんが、

「もう歩けへんかもしれん」
「こんなんじゃ家に帰れへん」
「また悪くなるんちゃうか」

そんな不安を抱えている時。

無理に励ましたり、
頑張らせたりするより、

“流れをせき止めているもの”

を見つけることが大事なんじゃないかと思っている。

痛みかもしれない。
不安かもしれない。
焦りかもしれない。
「できない自分」への思い込みかもしれない。

そこを少し緩めるだけで、
人って急に動き始めることがある。

僕はそれを、
川の流れみたいに感じている。

本当は流れようとしている。
でも途中に石や木が引っかかって、
少し流れが悪くなっている。

だから、
全部こちらが作ろうとするのではなく、

「何が堰き止めているんやろ?」

を見ていく。

そして、
その石を少し動かす。

すると、
自然にまた流れ始めることがある。

急性期では、
何も変わらないまま転院や退院になる人もいる。

だから時々、
「何もできなかったな」
と思うこともある。

でも、
患者さんの中では、

「少し安心した」
「まだ大丈夫かもしれない」
「動いてもええんかな」
「またやってみようかな」

そんな小さな変化が起きていることもある。

それはすぐ結果には見えない。

でも、
次の病院や、
家に帰ってから、
数週間後や数ヶ月後に、
あるいは
数年後かもしれない。
少しずつ芽が出ることもある。
しかも知らんうちにということも

だから僕は、
“今ここで全部治す”
というより、

“回復が続いていく流れを止めない”

そんな関わりを大切にしたいと思っている。

もしかしたらリハビリって、
「人を変える仕事」ではなく、

「その人の中にある流れを、少し整える仕事」

なのかもしれない。

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今日も最後までお読みいただきありがとうございました😊

タグ

#リハビリ
#作業療法士
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