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しょっぱくて食べられない味噌漬けと向き合う

地元の味噌屋でビニール袋にたっぷり詰められた味噌を買い込み、冷凍庫で保存しながら使うのが、ここ数年のライフスタイルだ。
凍らないし発酵が進まないので、非常に扱いやすい。
壺に入れて常温保存させて発酵を楽しむ、発酵のまち生まれのツワモノの友人もいるが、私はまだそこまでの境地には至っていない。
まとめ買いをしているので、その味噌屋に行くのは数カ月に一度。
今年の夏は猛暑過ぎて味噌汁を作る気になれなかったせいか、使うペースが穏やかで、春先に買った味噌がまだ残っている。
そして、そのとき買った、古漬けの大根の味噌漬けも、ほぼ手付かずで冷蔵庫に眠っていた。
衝動買いした一品。
買った直後に少し切って試食してみたのだが、あまりにしょっぱくて、薄切りにしても千切りにしても、塩味がきつすぎて食べられなかったのだ。
水で塩出しは、旨味も流れていくので最後の手段にしたいし、さてどうしたものか、悩んでいた。

衝撃の人間ドック、という表現は前にも書いたが、それは置いといて、検査後に食べる「すこやか弁当」という朝昼兼用の食事のレシピを、私は毎回もらってくることにしている。
普段思いつかないような食材を使っているので、面白いのだ。
昨年は、かんぴょうのナポリタンというレシピがあり、以来、我が家の食卓でも出し、家族から好評を得ている。

今年、チャレンジしたのは「きりあえ」だ。
地元の郷土料理、と書かれている。
ただ、私の家で食卓に出たことはない。
どうやら、農業が盛んな町のものらしい。
レシピは、味噌漬けを刻んですりごまと砂糖、刻み生姜を合わせたものだ。
我が家で冬眠しそうな大根の古漬けが、もしかしたら化けるのではないか?

休日の朝、意を決して味噌漬けを冷蔵庫から出し、まずは刻んでみた。
思いきって、全部刻んで水分と一緒に味噌の塩分を絞る。
そこに黒すりごまとてんさい糖を入れた。
更に生姜と青紫蘇を刻んで混ぜる。
素材の香りが漂う、きりあえが完成した。

さて、実食。
と思ったが、ご飯がないことに気づいた。
なんと。一生の不覚。
んー、、、。
炊きたてのご飯で食べたいなあ、、、。
でも自分のためだけに今炊くのはなあ、、、。
でも今きりあえ食べてみたいなあ、、、。
ということで、餅をレンチンしたものに合わせてみることにした。
、、、、、、、、、、、。
うまい!
ほうじ茶が進む。
漬物がお茶うけになるって、こういうことね。
地元の食用菊とも合わせてみると、これまたうまい。
ごま和えの和え衣としても使えるな、と脳内にインプット。
これは間違いなく、米が進みます。
食べ過ぎ注意、なのです!

そういえば、私が数年前から米を買っている農家さんは、きりあえの地元だ。
LINEで聞いてみよっと。
「きりあえ、作ってみました〜!そちらの郷土料理だそうですね」
しばらくして、返信が来た。
「そーなん?」
えっ?
「食卓に出ません?きりあえ」
きりあえの検索結果のスクショが送られてきた。
「食べたことねーな」

ま、美味しいから、いいことにしておこっと。

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