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「30キロ走1回しかできなかった」まま、フルマラソンに出た話

フルマラソン3週間前。

30キロ走は、1回しかできていなかった。

妻は妊娠中。
結婚式の準備も重なっていた。

走らなきゃ、と思いながら、
思うように時間が取れない。

気づけば、
焦りだけが積み上がっていた。

SNSを開けば、
みんなちゃんと練習している。

ロング走。
坂道練習。
補給計画。

それに比べて自分は、
「今日も走れなかった」
ばかり増えていく。

本当は、
走力不足より、
“準備できていない自分”
が怖かった。

スタートラインに立った時、
もう気持ちで負けていた。

35キロ地点。

坂が見えた瞬間、
足が止まった。

攣っていない。
怪我でもない。

なのに、
動かなかった。

理由もわからないまま歩いた。

「終わったな」

と思った。

でも、
完走はした。

タイムは全然よくなかった。

格好いいレースでもなかった。

それでも、
ゴールラインを越えた時、
少しだけ救われた。

「こんな状態でも、完走はできるんだ」

と思えたからだ。

ランニングを続けていると、
どうしても減点方式になりやすい。

練習不足。
サボった日。
体重増加。
失速したレース。

真面目な人ほど、
自分を責める。

でも、
長く走るには、
別の感覚も必要だった。

完走できれば満点。

まずは、
それでいい。

最近、
7年前のこのレースを思い出しながら、
Kindleで一冊の本を書いた。

速くなる方法は、
ほとんど書いていない。

書いたのは、

・練習不足のまま出走した話
・35キロで足が止まった話
・怖いままスタートラインに立つ話
・50代になって変わった走り方

そんな、
格好悪い話ばかりだ。

でも、
もし今、

「全然準備できていない」

と不安になっている人がいたら、
たぶんその人のための本になったと思う。

走ることを嫌いにならずに、
長く続けるための本です。


Kindle Unlimitedで無料で読めます!



📌 この記事は「30kmの壁シリーズ」の一部です。

根性論ではなく、体と心の仕組みから
30kmの壁を読み解くシリーズをまとめています。

▶ まとめて読む→「30kmの壁を越えるまで」



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