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今日も、ええ一日やった。



今日から世間は三連休。

僕はというと、まだ毎日が休日のような生活だけど、こうして一日一日を過ごせることがありがたいと思えるようになった。

朝は少し遅めの6時15分ごろから散歩へ出かけた。

最近は本当に暑い。

6時台ならまだ歩けるけど、7時が近づくと一気に日差しが強くなる。

「やっぱり夏やな。」

そんなことを思いながら、いつもの道をゆっくり歩く。

散歩を終えると、八重谷へ湧水を汲みに向かった。

CAPRI LAB.で淹れるコーヒーは、この湧水が欠かせない。

この水で淹れたコーヒーは、やっぱり美味しい。

そう思いながら水を汲んでいると、ふと前日の夕方のことを思い出した。

いつもの山の入り口で休憩していると、突然、山の中から荒れ狂った犬のような鳴き声が響いた。

犬なのか、クマなのか、それとも別の動物なのか。

正体は分からない。

でも、本当に怖かった。

思わず、思うように動かない右足を引きずりながら、その場を離れた。

あんな鳴き声は初めて聞いた。

夕方に歩くときは、今まで以上に気を付けようと思う。

午前中はCAPRI LAB.へ。

チラシやメニューを作ったり、店内を少し整えたり。

少しずつ、自分が思い描いていた店らしくなってきた。

今日はCapriccioもオープン。

暑さのおかげもあって、お昼からはたくさんのお客さんが来てくれた。

アイスコーヒーやコーヒーフロートの注文も多く、夏らしい一日になった。

実は前日から水出しコーヒーも仕込んでいた。

提供しようかとも思ったけれど、まだ自分で味を確かめきれていなかったので、この日は見送ることにした。

代わりに、いつものアイスコーヒーを丁寧に淹れる。

コーヒー豆40gにお湯400ccで一回目の抽出。

そのあと、「もう一回使えるんじゃないかな」と思い、同じ豆に200ccのお湯を注いで二回目の抽出も試してみた。

結果はやっぱり予想どおりだった。

一回目はコクも香りもあって、アイスコーヒーにはぴったり。

二回目はすっきりした味わいで飲みやすい。

それぞれに良さはあるけれど、アイスコーヒーにするなら、一回目が一番美味しい。

こうして少しずつ試しながら、自分なりの一杯を探していく時間も楽しい。

お客さんからは「美味しい。」と言っていただき、コーヒーフロートも好評だった。

大内山ソフトクリームとの組み合わせは、この暑い季節にぴったりや。

午後になると、かつらの妹、あきこと、お父さんが遊びに来てくれた。

ちょうど休憩がてら、僕の妹が持ってきてくれていたブレンドコーヒーをみんなで飲んだ。

お土産には、もみじの葉の天ぷら。

サクサクとした食感で、一枚食べると、また一枚と手が伸びる美味しさだった。

あきこと話していると、昔のことを思い出す。

高校生の頃、「ひでにい。」と呼びながら笑っていたあの頃と変わらない雰囲気。

こうして気軽に顔を出してくれて、一緒にコーヒーを飲みながら話をする。

そんな時間が、とても心地いい。

午後も、お客さんが来たり、少し落ち着いたり。

慌ただしすぎず、静かすぎず。

CAPRI LAB.らしい時間が流れていった。

売上だけを見れば、大きな商売ではない。

利益だって決して多くはない。

それでも、お客さんが来てくれて、家族が手伝ってくれて、みんなで笑って過ごせる。

そんな場所があることが、何より嬉しい。

夕方は、りえに内緒でヤブちゃんのところへちょっとお邪魔した。

他愛もない話をして、少し笑って帰る。

そんな時間も、気分転換にはちょうどいい。

夜はホラー映画を一本。

最後まで見るつもりだったのに、終盤で眠気に負けてしまった。

気が付けば映画は終わっていて、ラストは分からないまま。

「また見直さなあかんな。」

そう思いながら、一日を終えた。

特別なことがあったわけじゃない。

朝、散歩をして。

湧水を汲み、コーヒーを淹れる。

お客さんと話し、家族や仲間と笑い合う。

夜は映画を見ながら、いつの間にか眠ってしまう。

そんな、本当にいつもの一日。

昔なら、こんな一日を当たり前だと思っていた。

でも今は違う。

何気なく過ぎていく毎日が、どれほど大切かを知った。

こんな何気ない一日が、これからもずっと続けばええな。

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