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「もう少し、この町を見ていたい。」

昨日も朝からいつものように散歩と体調確認から一日が始まった。
脳出血からもうすぐ一年。
以前のようにはいかないことも増えたが、それでも少しずつ前へ進んでいる。
最近は体の調子と相談しながら毎日を過ごしている。
若い頃は無理をするのが当たり前だった。
消防団の活動もそうだったし、仕事もそうだった。
地域のことになると、つい自分のことは後回しにしてしまう。
でも今は違う。
無理をすると体が教えてくれる。
だから少し立ち止まることも覚えた。
そんなことを考えながら過ごしていた昨日。
夕方になるとCAPRI LAB.にお客様が来てくれた。
ASOBINOブレンドを飲んでもらいながら、30分ほどいろいろな話をした。
地域のこと。
これからの町のこと。
昔の阿曽のこと。
何気ない会話だったが、そんな時間がとても楽しかった。
僕は阿曽で生まれ育った。
この町で遊び、この町で仕事を覚え、この町でたくさんの人に育ててもらった。
だから今でも、この町が少しでも元気になればいいと思っている。
大きなことはできない。
でも、CAPRI LAB.でコーヒーを淹れることも、Capriccioを続けることも、ASOBINOを運営することも、僕なりの地域への恩返しだと思っている。
そして、もう一つ。
家族の存在も大きい。
脳出血になった時、自分一人では何もできなかった。
支えてくれたのは家族だった。
妻のりえ。
そして三人の息子たち。
みんながいたから今こうして歩き、コーヒーを淹れ、笑うことができている。
だからもう少し頑張りたい。
もう少しこの町を見ていたい。
阿曽の風景も。
地域のみんなの笑顔も。
そして家族のこれからも。
昨日は特別な一日ではなかった。
でも、コーヒーを飲みながら誰かと話し、自分のこれまでとこれからを少し考えることができた。
そんな穏やかな一日だった。

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