「何もない午後が、いちばん贅沢だった。」
静かなCAPRI LAB.で考えたこと
今日は朝から雨。
昨日はたくさんの人が来てくれたけれど、今日は誰も来なかった。
でも、それは当たり前と言えば当たり前だ。
そもそもCAPRI LAB.は、お客さんをたくさん呼ぶための店ではない。
宣伝もほとんどしていないし、2席しかない小さな場所。
来てくれる人がいたら嬉しいし、来なくても別に困るわけではない。
今日は最初から、のんびり過ごそうと思っていた。
午後からCAPRI LAB.へ行き、ルイボスティーの抽出実験をした。
温度を変えたり、抽出時間を変えたり。
販売する予定もないのに、そんなことを真面目にやっている。
でも、こういう時間が結構好きだ。
その後はCapriccioブレンドを淹れて飲んでみた。
やっぱり美味しい。
自分で作ったブレンドだから当たり前かもしれないけれど、それでも「ああ、これやな」と思う。
そんな静かな時間の中で、ふと会社のことを考えていた。
今、会社はりえと森本君、それに吉田さんが頑張ってくれている。
僕が現場に出られなくなってからも、なんとか回してくれている。
本当にありがたい。
だから安心している。
安心しているのに、やっぱり気になる。
もし僕が復帰した時、会社はどんな形がいいんやろう。
以前のように現場へ出ることは難しい。
右手も右足も完全ではない。
では、僕は何をするべきなのか。
社長として残るのか。
相談役のような立場になるのか。
若い人たちに任せていくのか。
答えはまだ出ていない。
でも、こうして静かなCAPRI LAB.でコーヒーを飲みながら考える時間が、今の僕には必要なんだと思う。
健康な頃は、とにかく走り続けていた。
何かを始めて、何かを作って、次へ次へと進んでいた。
でも今は違う。
立ち止まって考える時間を持つことも、大切な仕事なのかもしれない。
雨の日のCAPRI LAB.
お客さんはゼロ。
売上もゼロ。
でも、今日は今日で悪くなかった。
前を向いて進むために、立ち止まって考える日も必要だから。
そんなことを思った午後だった。
