無印良品の“不揃いバウム”は、普通にほとんど揃ってる。
『焼きムラや凹凸があっても、おいしさは変わりません。』
店頭でそう説明されているのは、
無印良品の“不揃いバウム”だ。
大量に陳列されているので、
とても人気なのだろう。
しかし…
この“不揃いバウム”という
ネーミングには違和感がある。
このバウムは、
パッと見すべて揃ってる。
*
ドイツから日本にやってきた
バウムクーヘンは本来、
贈答用の高級菓子だった。
それが2000年台の『訳ありブーム』で
見た目が悪いが味は変わらない
切り落としバウムや、端っこバウムが
人気を博すようになる。
知る人ぞ知る
希少でお得な余り物は、
こうして一般的になったのだ。
そして、
この背景を利用したのか、
無印良品は、
すべてのバウムを“不揃い”と
名乗るようになる。
**
これは、
ある意味一線を超えたと言っても
過言ではない。
機械で大量生産してる以上、
普通に“揃ってる”のがデフォルトだ。
つまり、本当に不揃いなのは
ほんの一部であるにも関わらず、
“ 全てが不揃い”かのごとく名乗ってる。
確信犯的なミスリードと言っていい。
“不揃いバウム”は、
無印良品の秀逸なマーケティングとして
成功してるようだが、
そのうち困るのでは
なかろうか…
***
かつて、意識高い系ショップの
代名詞だった無印良品は
今やそこら中に出店を重ねてる。
“不揃いバウム”は、
バウムクーヘンのスタンダードになるだろう。
揃ってるのに不揃いを名乗る
現代マーケティングの帰結が、
バウムクーヘンの歴史を変えるのだ。
しかし…
消費者意識というものは
日々アップデートされていく。
不揃いこそがバウムクーヘンなのだから
そのうち彼らは
“本物の不揃い”を求めるようになるだろう。
そうなれば、
無印良品に残された道は、
名前に実態を合わせるしかない。
本当に、
“不揃い”にするのだ。
****
『焼きムラや凹凸がなくても、おいしさは変わりません。』
店頭でそう説明されているのは、
リニューアルされた
“揃ってるバウム”だ。
生産技術の進歩は
不揃い率90%という
脅威のランダム性を実現した。
どうしても一部は
“揃ったバウム”ができてしまうのだが、
無印良品は、食品ロスを良しとしない。
彼らは、
またもやバウムクーヘンの
歴史を変えたが、
ミスリードは相変わらずだ。
このバウムは、
一つとして揃ってない。
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ケンタッキーも、本当に揃ってない。
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