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『さみしがりやの ばけねこ』

ばけねこが まだ ちいさかったころ。
ばけねこは いつも ひとりぼっち。
さみしくて さみしくて、
おおきな くもみたいな なみだが でてきました。

ばけねこには おかあさんが いません。
ちいさいときに いなくなってしまったのです。
どこに いってしまったのか、
ばけねこには わかりませんでした。

それから ばけねこは、まちの はしっこに すむようになりました。
だれとも はなさずに、そっと かくれて くらしていました。

でも あるひ、まちの すみで ないている こどもを みつけました。
ばけねこは そっと ちかづいて、
こどもの よこに すわりました。

なにも いわずに、
ただ いっしょに いるだけで――
こどもは すこしずつ なきやみました。

ばけねこは おもいました。
「さみしいのは、 じぶんだけじゃないんだ。」
そのとき ばけねこの むねのなかが、
ぽっと あたたかく なりました。

それからばけねこは、
さみしい こどもたちの ところへ
ときどき あらわれるようになりました。

まみーに であう すこし まえの おはなしです。


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