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まみーぼうる、ぷかぷかヒーローになる。

夏の海。
ぷかぷかしてたまみーぼうるが、
ある日、とつぜんヒーローに――!?
まるくて、やさしくて、ちょっと笑える、
“ふくらんだ勇気”のお話です。

今日は、家族みんなで海に来た。
まみーは、ぷかぷかぷか…と、波にうかんでいた。

「きもちいい〜〜」

こどもたちは砂浜で遊んでて、
パピーは日よけの下でちょっと昼寝。



そのときだった。

「きゃーーーっ!!」

遠くから、誰かの声が聞こえた。

「およいでた子が流されてる!!」
「だれか浮き輪、持ってきてーー!」



まみーは、くるりと海の向こうを見た。

「ぷかぷかしてる場合ちゃうわ!!」

そう言って、まみーぼうるは――
水面をすべるように、ころがっていった!!



ざぶん!ざぶん!
ぷくぷく浮かびながら、ぐんぐん進む。

しかも、進むほどに――
まみーの体が、なんか大きくなってる!?

「うっ…ちょっと海水飲んでもた…!」
「でも…今は進むしかないっ!」



「だいじょーぶ?」
まみーは、流されていた子に、
「つかまっててな〜!」と声をかけて、
ぽふっと体をあずけた。

その子は泣きながら、まみーにつかまった。



ぷかぷかぷか…
ふたりはゆられて、
すこしずつ、浜に近づいていく。



パピーとこどもたちが、走ってきた。

「まみー!すごい!!」
「まるごと助けてるやん!!」

まみーは、ずぶぬれのまま笑った。



「でもちょっと……くるしい……」
「ふくらみすぎた……」

そして――

ぴゅーーーーーっ!!!!!!

海水を勢いよく吐き出したまみーぼうる、
その場でしゅるるるる〜っと小さくなった。



「まみー、くじらみたい!!」
「かっこよかったで!!」

まみーはふくらんだほっぺで、
えへへ…と照れて笑った。



まみーぼうる、
ぷかぷかころがって、
今日もまるくてやさしいヒーローになった。

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