余談 ~午前午後~
本日は、余談です。
先日投稿した「名無し」の物語を書くに当たって、
色々と調べものをしています。
その中で色々と興味深い物がありましたので、
皆さんと共有したいと思い、これから何回かに分けて
余談させていただきます。
さて、今日のテーマは「午前・午後」です。
普段なにげなく使っている言葉ですが、
この「午」は十二支の「午(うま)」です。
もともと「午」は時間を表すための記号で、
11時〜13時を指していました。
その真ん中が12時なので「正午」と呼ばれます。
そして、その前後が「午前」「午後」というわけです。
ちなみに、怖いことが起こるとされる「丑三つ時」。
時間的には、午前2時~2時半頃とされています。
分解すると「丑(うし)」は夜中の1時〜3時を表し、
その中の「三つ時」が午前2時〜2時半ごろにあたるため、
丑三つ時と言われます。
なお、三つ時というのは各“十二支の刻”を四つに分けたうちの
三つ目のこと。
一つ時が最初の30分、二つ時が次の30分、三つ時がその次の30分、
四つ時が最後の30分、という区切りになっています。
午前・午後について、もう少しだけ。
時計でよく見る「AM・PM」ですが、本来は
AM = Ante(前)+ Meridiem(正午・南中)(アンテ・メリディエム)
PM = Post (後) + Meridiem(正午・南中)(ポスト・メリディエム)
の略で、どちらもラテン語で「正午より前」「正午より後」という意味です。
なぜラテン語なのかというと、
「AM/PM」という時間表記そのものが
古代ローマを起源とする“西洋の時間制度”を
受け継いでいるためです。
そもそも西洋の時間制度は、古代ローマ文化が土台になっています。
当時、学術・法律・宗教・暦などの公式な言語はラテン語でした。
そのため、時間の区分もラテン語で表されており、
英語文化はそれをそのまま取り入れた形になります。
ここで、少し語学的な話をすると、
英語 :インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派
ラテン語:インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派
に分類されます。
分類上は別なのですが、
英語は歴史の中でラテン語の影響を強く受けてきました。
理由としては、
・ローマ帝国の影響
・キリスト教の伝来
などが挙げられます。
なお、ラテン語から派生した言語には、
・イタリア語
・フランス語
・スペイン語
・ポルトガル語
などがあり、これらはまとめて「ロマンス語」と呼ばれます。
で、英語は少し複雑で、
先ほど書いた通り、ゲルマン語派ではあるのですが、
基礎語彙はゲルマン語由来、
抽象語や学術語はラテン語・フランス語由来が多く、
「文法はゲルマン語、語彙の半分以上はラテン語系」
と言われるほど混ざり合っています。
英語の属するゲルマン語派の言語には、ほかに
西ゲルマン語群※英語はココ。
・ドイツ語(German)
・オランダ語(Dutch)
北ゲルマン語群
・スウェーデン語(Swedish)
・デンマーク語(Danish)
・ノルウェー語(Norwegian)
などがあります。
また、現在は使われていない言語として「ゴート語」があります。
これは、作品『ルパン三世 カリオストロの城』に登場する
“ゴート”という名称の元ネタのひとつと言われています。
同じ語群に属している言語は系統が近いため、
一つマスターすると他も比較的習得しやすいと言われています。
ということで、午前午後の話をしたかっただけですが、
何故か、世界史、言語学に至りました……。
