「著作権」
(所要時間:約2分)
まえがき
ある詩を読んだとき、言葉が溢れるように生まれました。
それは私の感情であり、私の中から生まれた表現のはずでした。
けれど、「模倣だ」と告げられたのです。
納得できない気持ちと、理解した上での諦め――
その狭間に立ち尽くす、自分自身の記録です。
「著作権」
「できた。」
言葉が洩れた。
ある詩に触発され私から言葉が生まれた。
私の思いが乗ったいい詩だと感じた。
しかし、私は甘かった。
たぶん、世の中を都合よく見ていた。
「これくらいなら、大丈夫」
そんな根拠のない安心などに意味は無かった。
──「これは、彼の模倣です」
そう断言された。
「違う」と言った。
テーマも、言葉も、構成も変えたのに。
私の中から絞り出した感情なのに。
でも、
「それは、あなたの都合です」
そう返された。
あなたの表現と、彼の表現は、
あまりにも似すぎています──と。
納得はした。
たしかに、私が間違っている。
けれど悔しかった。
とても残念だった。
私の手で綴ったはずの言葉達が、
誰かの影としてしか見られないことを認めたくなかった。
全部、私の言葉だった。
それでも、ダメなものはダメなのだ。
❝著作権❞
そのルールの前に、私は、ただ静かに立ち尽くすほかなかった。
