自由
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「自由」って、
何も持たないことなのかもしれない。
過去に引っ張られず、
未来に怯えず、
ただ、いま目の前のものを噛むこと。

透明なケージは、
外から見れば「閉じ込められている」ように見える。
でも本当は、
私のほうがずっと、見えないものに囲われている。

彼には、昨日を悔やむ言葉がない。
明日を怖がる予定表もない。
あるのは、
木くずの感触と、
種の匂いと、
今ここにいる自分だけ。

自由とは、
どこへでも行けることじゃないのかもしれない。
どこにいても、
自分の時間を奪われないこと。

私たちは、
過去と未来を行き来しすぎて、
「現在」に帰る道を忘れてしまう。
彼は違う。
彼はいつも、現在にいる。

回し車は、どこにも進まない。
それでも彼は走る。
誰かに見せるためじゃなく、
何かを証明するためでもなく。
ただ、走りたいから走る。

「自由。
それは、
