もう何回目のネタおろしだろうか?
今日はネタおろし。「堪忍袋」。ネタおろしは何度やっても刺激的。料理人で言えば初めて作る料理をお客さんに食べてもらう感覚。味わってもらうまでどんな味にできたかはわからない。落語家になってこの「ネタおろし」なんていうものを何百回もやってきたけど、楽だった記憶のものはない。長くても短くてもそれは同じ。基本的には「大変」で、その大変の度合いが違うことはある。でも基本的に大変。というか大変のベクトルが違う。長い噺は覚えるにも確かに時間はかかるけど、マクロ的というか全体のバランスが要求されるけど、短い噺はそれはそれでもっとミクロ的。説明が難しいけど、昔から言う「前座噺ほど難しい」というのがとてもしっくりくる。短い噺はストーリー以上に「間」「しゃべりかた」のスキルだけでやっているような感じなのでより大変だと思うことがある。
さて、「堪忍袋」もそんな噺で、夫婦の会話が主でそれ以上でもそれ以下でもない話なので、そこの妙だけで聴かせるのがやっぱり大変。だけど寄席なんかには向いてる。ストーリーよりも内容よりも、ただそのやり取りで笑える噺はやっぱり寄席向き。こういう噺をさらっとやれたらほんとにいいなと、つくづく思う。
最近、Voicyを始めました。
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