【DTMクラシック】ピアノのためのロンド イ短調 K.511
明日1/27はモーツァルトの生誕日です。今回は誕生日っぽくないややしっとりとした寂しい雰囲気のロンドイ短調を公開。
Programming Music
W.A.Mozart/Rondo in A-minor,K.511
Programed by Hummel Note
Daw&Sequencer:Dorico 5
Sounds:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA(Piano),
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モーツァルトのピアノのためのロンド イ短調 K.511は、1787年、彼の31歳の時にウィーンで書かれた作品です。オペラ『フィガロの結婚』の後、『ドン・ジョヴァンニ』と同じ年に作曲された、この時期の数少ない重要なピアノ独奏曲の一つです。
イ短調 (A minor) 8分の6拍子 ロンド形式
哀愁に満ちたロンド主題 (A): ロンドの性格としては本来明るく軽快なものが多い中で、この曲は非常に内省的で憂愁を帯びた雰囲気を持っています。ロンド主題は、ゆったりとしたシチリアーノ風のリズムに乗せて、半音階的な動きを多く含みながら、嘆きや哀愁を深く表現しています。
主題(A)に挟まれた中間部(エピソード)は、イ短調の平行調であるハ長調や、ヘ長調、イ長調など、しばしば明るい調性で書かれています。これらは、主題の深い悲しみに、一筋の希望の光や幻想的な側面を差し込むような対比を生み出しています。
特にヘ長調の部分は、半音階的なパッセージを多く含む流れるような楽想で、モーツァルトの創意に満ちた工夫が見られます。
作曲された1787年は、モーツァルトの父レオポルトが病に伏していた時期であり、この曲の持つ深い悲しみや内省的な性格は、父の死を予感した当時のモーツァルトの心境を反映しているのではないか、という解釈がしばしばなされます。
モーツァルトは同年の手紙で「死はわれわれの一生の真の最終目標なのですから、私は数年この方、人間のこの真の最善の友ととても親しくなって」と記しており、死生観に関する深い思索がこの作品に影響を与えている可能性が指摘されています。
このロンドは、単なる形式的な美しさだけでなく、モーツァルトが持っていた感情的な深さや表現力が凝縮された、ロマン派を先取りするような性格を持つ傑作として評価されています。
