「相手に届くコミュニケーション」のノウハウ
あなたは人に話している時に、
自分がどんな顔をしているか
意識しているでしょうか。
相手に「understand」ではなく、
「agree」と言わせることが
できているでしょうか。
「伝える」と「伝わる」は違う。
どうすれば「伝わる」コミュニケーションが
できるのか。
その具体的なノウハウを、
実務家として紹介していきます。
「これなら自分にもできそう」と
思ってもらえたら、うれしいです。
【目次】
1.表情を使ったコミュニケーション
2.脳を使ったコミュニケーション
3.コミュニケーションの方程式
1. 表情を使ったコミュニケーション
「結論から申し上げますと‥」
「ポイントは3つあります。1点目は‥」
伝えるということにおいて、
学校や会社で教えられることは、
いかに論理的かつ正確に伝えるか
ということではないでしょうか。
しかし、例えそれができたとしても、
相手の心に届いて相手が動いてくれなければ、
意味はありません。
むしろ弁が立つような話し方は、
相手の心のシャッターを降ろしてしまうかも。
まさにそれは「伝える」であって、
「伝わる」ではない状態です。
では、どうすれば相手の心を
開かせることができるのか。
それは、言葉を出す前に、
自分の表情を使うことです。
意図して自分の表情をつくることです。
表情においては、特に眉を意識します。
これはぜひ試して欲しいのですが、
笑顔の時、驚いた時、申し訳ない時など、
驚くほど眉は異なる動きをします。
人は視覚から情報を得るので、言葉を出す前に、
眉を使って自分の感情を伝えることができれば、
それでもう相手の心に届くコミュニケーションに
なります。
相手を不愉快にさせたら負け。
自分に好意を持ってもらえたら勝ち。
だからこそ何かを伝える時には、
どんな表情から入るのか、
意図して意識するとよいですね。
(おまけ)
「表情」の他に、
「しぐさ」を使うことも有効です。
特に「眉をさっと上げる」、「頭を傾ける」
などのしぐさは、相手に対して敵意がない
ということを示すことができます。
2. 脳を使ったコミュニケーション
優れた話者は、相手の頭の中に
クリアな映像を浮かべさせます。
相手の脳を働かせることができれば、
相手に届くコミュニケーションになるからです。
一例ですが『リーダーシップの旅』という本に、
リーダーシップの本質とは何かについて触れた
名文があります。
読者の皆さんは映画『フォレストガンプ』を
憶えているだろうか。
トム・ハンクス演じる主人公ガンプは、
恋人ジェニーに失恋し、走り始める。
たった一人で延々、黙々と走っていると、
そのうち「一緒に走っていいかい。
何か走る理由があるんだろう」と言って、
後からついてくる男が現れる。
ガンプが何年間もかかってアメリカ大陸を
往復するうちに、ふと後ろを振り向くと、
大勢の人たちがついてきていた。
私は、リーダーシップの旅のイメージを
説明する際に、この印象的なシーンを
しばしば引用する。
ガンプがリーダーだと主張するためではない。
リード・ザ・セルフから出発する旅における
フォロワーの役割を示すためだ。
リーダーにはコミュニケーションのうまさや
先見性等、ある程度の能力や資質が求められる。
けれども、リーダーシップの本質は、
そのような能力や資質にあるのではなく、
リーダーがリード・ザ・セルフによって
行動する際に発するエネルギーにこそある。
「背中を見てついていく」、「言葉ではなく
背中で語る」といった言い回しがあるように、
時にはリスクを冒してまで行動しようとする
人の背中に、フォロワーはエネルギーを感じ、
自発的についていこうと思う。
いかがでしょうか。
『フォレストガンプ』を観たことが
ある方はもちろん、観たことがない方も、
走るガンプとついていこうとする人々の映像が、
脳裏に浮かんできたのではないでしょうか。
そして、その映像とリーダーシップの本質
ということがリンクして、強烈に脳内で
イメージ化されたのではないでしょうか。
脳が動けば「伝える」を超えて、
「伝わる」コミュニケーションになります。
相手に届くコミュニケーションにするために、
相手の脳を働かせること、具体的には
相手の頭の中に映像を浮かべさせることを
意識できると良いですね。
3. コミュニケーションの方程式
コミュニケーションがうまくいくかどうかは、
結局、自分に好感を持ってもらえているかどうか
に最後はつきます。
人に好きになってもらうための方程式は、
以下の通りです。
「近接+頻度+時間+強度 = 人物の好感度」
・近接:相手との距離感
・頻度:相手と接触を重ねる回数
・時間:相手と一緒に過ごす時間の長さ
・強度:言葉や表情、しぐさなどで
相手に与えるインパクトの強さ
「強度」は1・2章で述べてきたようなことです。
この方程式に基づくと、苦手な人ほど
一緒に過ごす時間を長くした方が、
関係改善につながります。
もし苦手だなと思っている人がいれば、
あえてその人と過ごす時間を長くしてみることも
一つの手かもしれませんね。
人間は、人間関係で成立しています。
いくら弁が立っても、
相手を不愉快にさせたら負け。
口下手でも、自分に好意を
持ってもらえたら勝ち。
良いコミュニケーションの結果、
相手に「understand」を超えて、
「agree」と言ってもらえることを
目指していきたいですね。
この記事が、人間関係で悩んでいる人や、
伝えることに苦手意識を持っている人、
自分のコミュニケーションスタイルを
改善しようとしている人の参考に
少しでもなっていたら幸いです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!
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