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(STORY)【MC Heroine】潜入捜査 - サニーの場合(前編)

<概要>
宇宙警察のアシスタントとして刑事を支えるサニーは、敵対組織”スーマ”のアジトへと単身潜入捜査を試みる。彼女はとある雑居ビルの地下にアジトを発見し、突入するが・・・

<注意>
この作品は、生成AIによる画像・動画などの生成物と、筆者による文章との組み合わせによって作成された、完全なフィクションです。
実在の人物や団体、出来事とはまったく関係がなく、現実世界を描いたり、影響を及ぼしたりしようとする意図は一切ありません。


潜入

狭く暗い暗渠のような廊下を、一人の女性が周囲を警戒しながら、ゆっくり前へと進んでいる。
彼女は機動性の高いターコイズのボディスーツに身を包んでおり、愛用のビームハンドガンを構え、あたりの様子をうかがう。

彼女の名はサニー。
「宇宙警察 地球支部」に属する宇宙警部補、あるいは宇宙刑事の女性アシスタントとして、ここ地球の平和を脅かす存在と日々戦っている。
支部の警部補・刑事と行動をともにし、戦いに臨むこともあれば、今回のように単独で調査活動を行うこともある。

いま彼女は、上位からの指令を受け、冷たい光を放つ蛍光灯に照らされた、廃墟のように人けのない、殺風景な雑居ビルに足を踏み入れている。


この数か月の間、地球支部にとって最大の敵対組織である”スーマ”が、大胆にも街の中心部に活動拠点を拡げ、地下に潜伏し暗躍している・・・との情報が、支部の中で飛び交っていた。
彼女はその情報の真偽を確かめるべく、捜査を始めたところだ。

これまで、地下アジトの存在を探るため、このビルまたはその周辺に、何名かの女性アシスタントが潜入捜査を試みた。
しかしいずれも潜入後に連絡が途絶えており、消息は不明のままだ。

<アシスタントとはいえ、みな充分な訓練を積んだ捜査官だというのに…
いったい何があったんだろう?>

サニーは、厳しい戦いの中でも明るく接してくれていた彼女たちの現在を思うと、胸が張り裂けそうになる。
潜伏が明るみとなり敵の手に堕ちたとあれば、無事なままではいられないだろう…そう考えるのが当然のことだからだ。
これまでの捜査活動以上に気を引き締めてかからなければならない、そう考え、サニーは一人うなづいた。


暗い廊下は、大きく厚みのある鉄のドアへと続いていた。
雑居ビルにあるようなドアノブ付きの薄い扉でなく、明らかに何らかの意図を持って改築されたであろう堅牢な扉からは、外部からの侵入を拒絶する意思が感じられる。

<いる!>

扉の向こう側にうごめく多数の存在の気配を感じた彼女は、扉横のスイッチでドアを開けると同時に、ハンドガンを構え、部屋の奥へ向かい発射した。
扉の向こう側は、硬質で無機質なコンクリート状の壁に沿ってメタリックな機器が立ち並ぶ一室であり、多数の戦闘員たちが戦いに備えて待機していた。
彼女のハンドガンから放たれたビームが、動揺する戦闘員たちの間を切り裂く。

しかし、予想以上に戦闘員の数は多く、あちこちに設置された機器を盾に、ビームを避けながら、少しずつサニーの立つ入口へと進んでくる。
彼女はいったん後退し、横にあるもう一つのドアを抜け、一気に奥へと駆け抜ける。

拘束

ドアの先は、それまで来た道と同じく、蛍光灯に照らされた廊下が長く続いていた。サニーは後方から追ってくる戦闘員たちの様子をうかがいながら、さらに先へと走り続けた。

すると、いくつかの通路が交差する、少し広い場所へと出た。
前方の通路からも、戦闘員たちが近づいてくるのが見える。
ここで戦闘になるであろうことを悟った彼女は、ハンドガンのパワーチャージメーターを確認する。
すると、いつのまにか前後方ともに多くの戦闘員が現れ、彼女を囲み、いまにも襲い掛かろうと構えていた。彼女は四方全体に気を配りながら、静かに立っている。

と、前方の戦闘員が想定以上に速い動きを見せ、彼女の目の前へと足を進めてきた。
不意をつかれた彼女がすこし後退したその瞬間、背後から近づいていた複数の戦闘員が襲い掛かってくる。
その中の一人が、手に持っていた何かで、彼女の腕のあたりを不自然に刺激する。と同時に、サニーは全身に激しい痛みを感じた。

「なっ、なに・・・・?」

腕を見ると、そこには一本の注射器が刺さったままになっている。中には赤色の液体が入っていた。

痛みはすぐに和らいだが、それと入れ替わるように、彼女は突如、全身から力が抜けていくのを感じていた。
思うように身体を動かすことが出来ず、足元がふらついているサニーに対して、戦闘員たちはなおも容赦せず襲い掛かり、ハンドガンを奪い、身体を抑え付けて動きを封じる。彼女は戦闘員たちに組み伏せられるままに、床にしゃがみこんだ。

その時、戦闘員たちの中から、

「宇宙警察は勇ましいことだな、アシスタントを単独でよこすとはな」

「ネスラー!」

現れたのはスーマの地球支部司令、ネスラー指揮官の姿だった。

「どうかな、わが軍で開発したばかりの、身体能力低下薬の味は。
お前に真っ先に味わってもらって光栄だよ。」

余裕ある口調で話しかけてくるネスラーを、サニーは睨みつける。

「お前は、我が組織の何を知っているのだ?
この場所の情報をどこから入手し、何をしようとしていた?」

「なにを・・・わたしが口を滑らせるとでも思っているの?」

ネスラーは腰を落とし、彼のトレードマークとでもいうべき、顔に張り付いたかのような冷笑を満面に浮かべながら、

「・・・まあいい、いま問いたださなくとも、すぐに自分から話がしたくなるだろうからな」

「くっ、何をおかしなことを・・・」

サニーは妙に自身に満ちた様子の指揮官の言葉に少なからず違和感を覚えながら、そうつぶやいた。

「連れて行け!」

ネスラーが命じると、戦闘員たちはふらつくサニーを抱えるようにして、部屋を出ていった。


洗脳

無機質な電光パネルと、複雑な機器の並ぶ一室の中央に、硬質な金属性の椅子が据えられている。サニーの身体はいま、その椅子の上にあった。身動きが取れないよう、彼女の手足は椅子に固定されている。
そして、彼女の頭部には、大きな金属製のヘルメットが取り付けられていた。ヘルメット上部のありとあらゆる箇所に電極のような突起があり、そこから多数のコードが伸びて、椅子の上部および背面に設置された機器へと接続されている。

戦闘員の一人が、機器の状態と、ヘルメットへのコードの接続状況を念入りに確認していた。手慣れた様子で、まるで事務処理のように淡々と作業を進めていく戦闘員の様子を、サニーは憎々しげな表情で見つめていた。

ネスラーは椅子から少し離れた部屋の隅に立ち、腕組みをしながら、どこか悠然とした態度で、様子を眺めている。

「準備完了しました」

戦闘員が声を上げた。

「わたしに何をしようというの?拷問になど、わたしは屈しないわ!
仲間のためにも、お前たちをただでは済まさない!」

「この状況で、よくもそんなことを・・・
皮肉ではなく心から、その勇気には感心させられるな。仲間とやらの心配より、自分の身を案ずるがよいだろうに・・・
しかしまあ、詳しいことは、今すぐにわかるだろう。
いや、”その時”には、もうわからないのか・・・」

ネスラーが口の端だけでニヤリと笑う。

「何を言ってるの!?早く、この拘束を解きなさい!」

その言葉を無視して、ネスラーは戦闘員に目だけで合図を送る。
戦闘員が装置のスイッチを入れると、静かな機械音がゆっくりと聞こえ始める。
機械音は徐々に大きさを増し、それとともに、サニーが装着されているヘルメットから急激に稲妻のような閃光がはしりはじめたかと思うと、

「ああああああっ、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーっ!!!!!!!!」

強烈な頭部への電気的刺激に耐え切れず、サニーが叫び始めた。
その眼からは、ヘルメットが放つ稲妻と同じ光がほとばしり始めている。
相変わらず、笑みを浮かべながら様子を見ているネスラーが語り始める。

「もはや聞こえているかどうかわからないが・・・
お前の勇敢さに免じて、特別に教えてやろう。
この装置は、偉大なるわがスーマの大総統、ギーライ様の持つ偉大な力の結晶だ。大総統閣下は、生物・非生物問わず、万物の意思と意識をコントロールし、自らの思うままに操ることのできる能力をお持ちでいらっしゃる。
しかし、偉大なる閣下様をもってしても、能力の酷使は危険を招きかねない。また、力のおよぶ範囲にも限界は存在する。
そこで、その偉大な力を少々分け与えて頂き、これらの機器に移し替えて増幅することで、ギーライ様と同じく、対象の意思を思うままに操れるというわけだ」

薄れていくサニーの意識の中で、ネスラーの言葉は、すでに単なる音でしかなく、空虚な響きとなって、彼女の両耳の入り口にとどまっていた。


5分経過後。
すでに、サニーの眼が放っていた稲光は消え、彼女の叫び声も止んでいる。ヘルメット上部の稲光と、定期的にウインウインと鳴り続く機械音が、装置の稼働を示していた。そして装置の立てるその乾いた音だけが、寒々しい部屋を満たしている。

突如、何の前触れもなく、装置がその動きを止めた。
サニーの眼は、先ほどまでの稲光が残っているかのように、銀色に輝いていた。

やがて銀色の光はゆっくりと薄れ、消えていった。サニーは眼を開き続けているが、その眼に生気を見て取ることはできない。彼女はピクリとも動くことなく、ぐったりと脱力し、ただ椅子に座っていた。

洗脳完了

戦闘員が最終チェックを終え、処理完了を告げると、ネスラーは大声で笑った。

「サニー、椅子から降り、わたしの前に立て」

「・・・はい、椅子から降り、あなたの前に立ちます」

無機質な声で、そうアニーは答えた。
万一、処理が成功せず、逆襲を受けるという最悪の事態を見越し、念のためまだ椅子への拘束は解いていなかった。
にもかかわらずサニーは、自分の手足が動かせない状況すらも忘れたかのように、椅子から立ち上がろうとする。ただし、そこに懸命な様子はなく、無表情で前を見つめ、まるで機械仕掛けのように、手足をバタバタと動かすだけだった。

「おっと、これは失礼したな。おい、拘束を解いてやれ」

そうネスラーが指示し、戦闘員が拘束を解くと、サニーは自由に手足を動かせる状態になった。ふだんの彼女であれば、憎むべき相手を目の前にして、すぐさま攻撃を行っていただろう。だが、いま彼女は、ぼんやりとした表情で、まるで棒のように、ただネスラーの前に立っている。

ネスラーは警戒をゆるめることなく彼女に近づき、正面から、左右の角度から、徐々に距離を縮めて、確かめてみる。しかし、サニーが反応する様子はいっさい無かった。

たっぷりと時間をかけて確かめ、納得したように一人うなづくと、ネスラーはサニーを指さしながら、断言するように強い口調で言った。

「これから、お前は、わが軍に忠誠を誓うのだ」

「はい、忠誠を誓います。」

サニーは、自らが発している言葉になんの疑問も抱いていない様子で、そう答える。まるで、彼女自身の意思など存在せず、ただ耳から聞こえてくる言葉のとおりに考え、行動する、操り人形のようだ。

ネスラーは、いつものように自然と顔に浮かぶ笑みをこらえながら、彼女の顔に触れる。

<愉快だ、実に愉快だ・・・サニーを手中におさめるとは僥倖の極みだ。
しかし油断はできん。なにごとも焦りは禁物だ。
まずはこの装置の効果を最後まで”確認”し終えてしまわないとな・・・>

サニーは、ネスラーのそんな思いとは一切無縁の、静かな世界にいた。
彼女はただ、指示されたとおりに前を向き、どこか分からない、遠くの一点を見つめたまま、立っていた。


(続)

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