デコボコ夫婦がデコボコである理由
私と夫はものすごく似ている・共通している部分もあれば、その一方で正反対に近い部分もあります。
似たもの同士ゆえに深く共感できたり、大半のことを言葉にしなくても分かり合えてしまうことから、しばしば「言わなくても分かってくれてるだろう」と誤解してしまいますが、説明し合わないと(たとえ説明したとしても)理解し切れない部分があるのです。
つい最近も夫と大きめな衝突をしてしまいました。
発端は、日本移住のための家探しを巡っての意見相違。
私は何事にも関してもなかなか煮え切らない夫に対してイライラしていて、物事が進まないことにフラストレーションが溜まっていました。
一方の夫は私に対して、大事なことを1人で決めてしまう・放っておくと1人で何処かへ行ってしまうように見えていたそうです。
早く移住先を決めたい私と
話が具体的になって不安になってきた夫
で衝突が起きたのでした。
夫としては、やはり仕事が見つかるかどうかとか、日本語が出来ないことがネックになっていたようです。
異国の地で暮らすことの勇気や大変さは、私自身よく理解しているつもりです。だから夫が不安になっているのも良くわかります。
でもその不安をひとつずつ解消したり準備するために、この何年もの月日があったことを考えると、「本当に日本に住みたいの?」という疑問すら湧いてきます。
そして日頃積もり積もらせてきた相手へのイライラが爆発します。
「あなたはいつもそうだ!あの時も〇〇で…」といった感じで。
私たちの特性として声を荒げた言い争いみたいなものにはならないものの、静かな主張合戦が始まりました。
私としては何年も話し合ってきた計画で、あとは「いつ実行に移すか」という段階という認識でした。しかし夫にとっては、そこまで真剣かつ具体的に考えてなかったというオチです。
かなり険悪な雰囲気になってビデオ通話(私は日本、夫はフランス)を切り、めちゃめちゃ泣きました。
2人の目指している夢について進めていて、本来楽しいはずの話し合いがケンカになり頓挫してしまったのが悲しかったです。
「私だけ盛り上がってたのかしら」という孤独感。
(そのケンカの後も夫はしきりにインスタの日本グルメや名所などをシェアしてきて、「なんだコイツ」的な感じだったのですがね…。)
一晩明けて思ったのは、「私も待とう」ということでした。
彼がもう少し時間を必要としているのなら、待てば良いじゃないかと。
なぜならどこに住むかも重要だけれど、それ以上に重要なのは、
彼と一緒に生きることなのです。
元々結婚した時だって、そう思えたから結婚しました。たとえどこに住もうと、この人といればどこでも喜びを見つけられると。
だから「必要なだけ待つよ、一旦白紙に戻して考え直そう」と伝えました。
夫は自分の考えを、それが大事なものであればあるほど、話しません。
でも水面下では色んな考えや決意があって、コツコツと歩みを進めているから、はたから見ると停滞しているように見えるのです。
今回も夫が本音や考えてることを言ってくれないので不安になったのですが、これまでとはちょっと違って、メールで思いの丈を書き綴ってくれました。
長い長い長文メールです…。
共通していたのはやっぱり、彼にとっても私と一緒に生きることが最重要であるということ。
そしてこれをきっかけに、彼も職場の上司にようやく日本移住のことを伝えられたとのことでした。
(まだだったんかい!というツッコミは置いといて…)
その手紙を通して、夫が普段どれだけ私のことを考えて大事にしてくれていたのかを再認識できたし、彼の日本への愛も分かったし、私の身勝手さ(ひとりで生きてる感が抜け切らない…)にも反省したし、何よりお互い一緒に歩んで行きたいと真剣に思えていることが分かりました。
私も躍起になって住む場所探しに固執していたので、無理して焦らなくても良くなってホッとした部分もあります。
遠回りになったりお金の無駄になったりはあるけれど、今、目の前にあることをじっくり楽しもうと思えたのでした。
それに本当は、住む場所探しは一緒にしたい。
こんなに色んなことに気づかせてくれた、貴重な出来事なのでした。
雨降って地固まるとはこのこと。
雨降ったままジエンドじゃなくてよかったです。
もしも真剣に向き合うことを面倒だと思ったり、それなら一人で生きた方がいいやと思えるような相手だったら、きっと雨降ったままジエンドなのでしょうね…。
夫婦になってまだ7年、されど7年。
お互いを理解しているからこそのイライラもあるし、新婚の頃よりはお互いの扱いがだいぶ雑になったりはしているけれど、ちょっとのことでは揺るがない関係性もしっかりできていました。
そして、今後まだまだ関係性をより良くしていける伸びシロ、課題も見つけられました。
デコボコ夫婦ならではの楽しみです。
すべて上手くことが運んだら、人生面白くないですもんね。
石橋を叩きすぎて割ってしまう夫と、一歩踏み出さないと考えられない(むりやり足場を作ってしまう)私。
これだけですでにデコボコですが、時にはそんな姿勢すら正反対になることだってあります。
石橋を叩くのが怖くて石橋すら見なくなる私と、石橋なんて目に入らず気づけば向こう側にジャンプしている夫。
実はすごくバランス取れているのかもしれないと思いました。
一人だったら越えられない川も、どちらかがどちらかの手を引くことで越えることができるのです。
手を取り合うことによって出来ることが広がります。
…なんだか結婚式のスピーチみたいになってしまったけれど、それもそのはず。夫婦の本質はここにあるのですね。
嬉しい・楽しい時間をめいっぱい共有して、悲しいときは一緒にわんわん泣いて、ぶつかる時はぶつかって理解を深める。
そんな人生のスパイスと学びを与えてくれるパートナーです。
あらためて出会えたことに感謝なのでした。
