#112 最近みたもの(8) その特徴はジャワやないかい
「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」(武内英樹監督、徳永友一脚本)
「成瀬」シリーズを読んでからというもの、滋賀県と琵琶湖への興味が尽きない。「翔んで埼玉」は前作も面白かったので、琵琶湖がタイトルに入ったこの続編は映画館で観たいと思っていたが、かなわなかった。忘れたころにテレビで楽しめる機会に恵まれた。
不適切なセリフがいっぱいの不適切な内容の映画で、とても面白かった。ディスるのも高度な文化ではあるんだな、と感じた。けなす相手への愛情も相当なものだと思う。もちろん容赦もないのだが。
自分で金を払って鑑賞する人はともかく、テレビ放映をみて不快に感じた、という人も一定数いるのだろうか。笑って済ませてあげて欲しいが、どうなんだろう。フジテレビ系ではCMが自社関連のもの以外ほとんどなく、ノーカット放映だったため、エンドロールまでしっかり快適に観られた。ミルクボーイの大好きな昔のネタ「滋賀」が映画用にアレンジされ、きっちり最後まで聴けたことが、本当によかった。
彦根城に行ったときにどこかで買った飛び出し坊やのグッズ、どこにいってしまったのだろう。
「戦場のメリークリスマス」(大島渚脚本・監督)
いままでちゃんと観たことがなかった作品のひとつ。坂本龍一展に行き、日曜美術館や古い動画の坂本龍一をみているうちに思い立って、PrimeVideoで観られることに気づき、観ることにした。
面白い映画だった。ロレンスとセリアズが後悔の念を語り合う場面が染みる。トム・コンティはやさぐれない感じがとてもいい。デヴィッド・ボウイの良さは言葉にならない。格好のいい男よのう。
あれだけの大作の重要な役どころに、坂本龍一とビートたけしという演技の素人をキャスティングした大島渚には、狂気を感じる。なんという凄まじさか。いい演技というのを超越して、渾身の存在感を放っている。変な日本語だが、まあそれくらいこのふたりは凄かった。
坂本龍一のセリフは自分にはうまく聞き取れない。ウィキペディアに紹介されている、たけしと坂本が、お互いの演技のひどさを嘆き、ふたりでフィルムを盗んで焼いてしまおうという冗談を言い合った、というエピソードが好きである。
いいタイミングでこの作品と向きあうことができた。久しぶりにジギー・スターダストを聴こう。
