こんな本を読んだ 『バカの壁』 養老孟子
比較的最近読んだ本の感想を投稿しています。古い本が多いです。『安っさんのこんな本を読んだ』というマガジンにまとめます。
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『バカの壁』
養老孟子の『バカの壁』を読みました。
養老孟子さんは現在88歳。『バカの壁』は2003年なので、もう20年以上前である。
最初に読んだときは話があちこちそれるように見えて理解しにくかった。それから何度か読んで、今回はよくわかった(誤読があったらゆるしてね)
ひとことでまとめるには無理がある内容なんだが、養老さんがこの本でいちばん言いたいことは、
「人間は自分が知りたくないこと・理解したくないことを無意識に遮断してしまい、その「見えない壁」が対話や理解を妨げている」
ということ。
いまの情報化社会における思考停止や分断に対して重要なヒントをもたらしてくれている。
この考え方は、池谷裕二さんや中野信子さんなどの脳科学者によってポピュラー的にも知られるようになった「認知バイアス」に通じるものがあると思う。
養老さんには『あなたの脳にはクセがある』という本がある。「脳にはクセがある」とは脳科学者が「認知バイアス」を説明するものとしてよく使う言葉でもある。
養老さんは解剖学者であって脳科学者ではないが、脳を考えるとき同じような思いに至るものであろうか。
本書の冒頭で「バカの壁」ということばは、20年前にも書いた最初の本にあるものから取ったと述べている。およそ40年以上前には使っていることになる。早い時期から「バカの壁」の弊害を主張し、その姿勢はブレない。
そして、その根本には身体性と自然の喪失への怒りがある。
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