惑星総転居、毎週ショートショートnote、410字
通達は、突然だった。
太陽系の全惑星に一斉放送された。
「宇宙管理会社よりお知らせです。宇宙の創造主様のご都合により、現在ご入居中の惑星にお住まいの皆様には、三日以内にご退去いただきますようお願い申し上げます」
人類は言葉を失った。
「大家が神で、我々は惑星を賃貸されていたのか?」
我々は次の物件へと向かった。
築37億年、天然水と大気つき、広さ約1.2地球分の惑星。
引っ越し初日。すでに別の惑星からの引っ越しを終えていた、青く光るタコのような宇宙種族は我々を見るなり、目を細めた。
「おや、地球人ではないか。ゴミと爆音と爆発を愛する環境破壊種族め!」
言い返す間もなく、先住民族から即刻立ち退きを命じられた。
その後も、移住先はことごとく拒否された。
「うちの海に、マイクロプラスチックは不要です」
「うちの星の温暖化はさせない」
数十回の転居を経て、ようやく受け入れてくれた星がひとつあった。誰も住みたがらない、宇宙のゴミ捨て場だった。
