バズる実家(410字)
SNSで、しばしば、バズる女子高生。顔こそ出さないが、いつも制服を着ていて、妖しく男を誘うような素振りを見せる。
俺は写っている背景を見て、飛び上がった。
そう、それは紛れもなく実家の妹の彩の部屋なのだ。間違いない。そういえば、着ている制服も妹が通う高校の制服だ。
直接本人に確認するわけにはいかない。親に言っても心配させるだけだ。そもそも、SNSなんて知らないだろう。
俺は、実家へ向かった。相変わらず投稿は続いている。
新幹線の中で、やはり母親に相談するのがいいだろうと結論づけた。
俺はスマホの画面を見せた。
「母さん、SNSなんだけど、これ、その内容が問題で」
それを見て母さんは急に青い顔をして震え出した。
「どうしてわかったの?」
「背景。これ、どう見ても彩の部屋だよね」
膝から崩れるように座り込んだ。
「彩には、言わないで」
確かに多感な時期だ。でも言わないと…
「言わないで、もう彩の服を着て投稿したりしないから」
「え?」
「え?」
爪毛さんのお題をいただきました。
