黒い動物園(爪毛の挑戦状、410字)
『招待状
動物好きのあなたへ
私たちの運営する黒い動物園にご招待します。
無料で食事付きです。ぜひ、お越しください』
不気味だったが、書いてある内容が謎に魅力的だった。
次の日曜日に、私は書かれていた住所に行った。そんなところに動物園があるなんて聞いたことがない駅二つ離れた山の中。
門をくぐれば、料金所やゲートもなく、動物園の中だった。
昼間だというのに薄暗い。目の前に車が現れた。ドアが開き出てきたのはゴリラの着ぐるみ。
「お待ちしていました。ご案内します」
「どうぞ」
車を降り、通された部屋には鉄格子がついていた。色々な動物が前を歩く。
目の前の檻には金髪の白人が、斜め前の檻には黒人がいた。
水槽の中にドーム型の通路があり、水槽の中にいる気分が味わえる水族館と同じ形式なのだろう。檻や全てが黒いのは、夜行性動物のためだろう。
珍しい動物、見たこともない動物がいて、檻の中から観察しているのは楽しい。
でも、いつになったら帰れるのだろうか。
こちらからお題をいただきました。
見る立場とみられる立場。一見、主従の関係がありそうですが、そうでしょうか?
案外と見る立場だと思っていても、みられる立場で、なんらかの評価をされているかもしれません。
人間なんて、らららーららららーらです。
