朝の週刊(爪毛の挑戦状、410字))
毎朝、雑誌が新聞とともにポストに入る。
月曜日は投資情報、火曜日は芸能情報といった感じで毎日違う週刊誌。いつも、無料謹呈と書かれた紙が貼り付けてあった。
7月14日号と書いてあるが、今日は7月1日。雑誌に付けられる号数は先付けされるものだ。不思議ではない。
ふだんから本を読まない俺は雑誌を読まなかったが、新田物産が倒産という見出しに驚いた。うちの大手取引先だ。
俺は会社に着くとみんなに言って回った。しかし、そんな事実はなく、寝ぼけてんじゃねーよと小突かれた。
本を見た。間違いなかった。あれ、7日って、倒産するのは一週間後の日付じゃないか。
今日のネットニュースを見た。女優の葉山葉月が離婚。先週届いた芸能週刊誌に書いてあった。
俺には未来がわかるとニタついた。未来がわかれば、大金持ちになれる。
翌朝、週刊誌は届かなかった。
先週の週刊誌を手に取ると、無料謹呈の下に、「記載内容を他人に喋った場合、配達を終了します」と書いてあった。
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もったいなかったですね。
活字、情報や物語には無限の価値があります。その一言一言を噛み締めながら読んでいます。無償で配られた情報を噛み締めないなんて宝の持ち腐れです。
いっぱいいっぱい、手の届く活字を読み続けたいです。
