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扉から始まる詩、風まかせ文芸部、332文字




扉は 出入りのために そこにある
見えない扉がいくつもある
朝 目を覚ますとき
人に話しかけるとき
新しい場所へ向かうとき
そのひとつひとつが 扉なのだと思う

そして どんな扉も
開けるのは いつも 自分自身だ
手をのばして そっと押してみる
それだけで 世界は 少し変わる
自分が前に進めるし
他の人が入ってくる

けれど ときどき 何もせずに
閉じられたままの扉を 見つめることがある

開けるには 少しだけ勇気がいる
知らない世界が その先にあるかもしれないから
けれど 開けなければ 
ずっと同じ景色のまま

扉を開けると 風が入ってくる
光も 声も そして、誰かの笑い声も
ときには 悲しみや さみしさも入ってくるけれど
それでも 開けることには 意味がある

閉めたままだと きっと 私の部屋は朽ちていく

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