コップ読書(409字)ショートショートnote杯延長戦、爪毛の挑戦状
綺麗にピカピカのコップが台所にあった。
「こんなコップ、うちにあったっけ?」
水道の蛇口をひねり水を入れると、コップの側面に文字が浮き出てきた。
「小説?」
面白い。次が読みたい。
コップの中の水を捨てた。
もう一度水を入れる。また、同じページが浮き出る。今度は飲んでみた。
また入れると次のページが出た。
飲めば、次のページが出るのか。
また、飲んで、入れる。
次のページが出た。面白い。止まらない。こんな面白い小説は初めてだ。
ひらめいた。
少し水を入れ、このコップの中にちょうど入るくらいのコップを入れた。底の水はコップを押し込むと水位が上がりコップの底にコツンと当たる時には文字が綺麗に浮き出ていた。
一杯20mlくらいで1ページ読める。
クライマックスのところで大きな文字が出た。
「ここからは有料です。1ページにつき寿命1日いただきます」
1日くらい問題ない。僕はどんどん読み進める。もう飲まなくてもいい。次から次へとページが進んでいく。
お題はこちらでいただきました。
