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1日300字で変わる。「書けない」を乗り越える文章習慣

── 書けない日こそ、言葉は短くていい。

「書きたい気持ちはあるのに、うまく書けない」

そんな日が続くと、
「自分には才能がないのかも」
「向いていないのかも」

そう思ってしまうことがあります。

でも、書けないのは才能がないからとかではなく、最初から“たくさん書かなくては”と思い込んでいる”からだとも思うんです。
わたしもそうでしたから。

そこでおすすめしたいのが、300字エッセイです。

前回の記事で、“書けない日”は、
・30秒メモで、書く回路をつないでおく
・ストック自由フォルダに書く材料を入れておく
・写真だけを撮る
という話をしました。

今回はそこから一歩進んで、「300字」だけ書いてみよう、というお話です。

1日300字で何が変わるのか?
15年前のわたしは、500字のブログに四苦八苦。でもいつの間にか2000字以上、記事によっては6000字が普通に書けるようになりました。

たった300字。でも決してあなどれない300字です。


なぜ300字なのか

300字は、だいたい原稿用紙1枚分。

※正確には、標準的な原稿用紙は400字ですが、300字用紙というのもあって、1分スピーチなどに使われます。

つまり、ひとつの感情を表現するのにちょうどいい長さということです。

・起きた出来事を説明しすぎなくていい
・結論を出さなくてもいい
・きれいにまとめなくてもいい

「今日はこれを書こう」と決めなくても、
「今、心に引っかかっていること」ひとつあればOKです。

300字は「経験のカケラ」を残す器

50代になると、経験はたくさんあるのに、どこから書けばいいのかわからなくなることがあります。

300字エッセイは、経験を「物語」にしようとしなくていい書き方。

・少しだけ感じた寂しさ
・言葉にできなかった違和感
・ふと嬉しくなった、何気ない瞬間

そんな経験のカケラを、そのまま置いておく感覚でいいのです。

つまり、「書きたいこと」のサビだけ書く、みたいな感じ。とりあえず前後は飛ばす。

それが後になって、別の記事につながったり、自分でも忘れていた気持ちに気づかせてくれたりします。

また、時が経ち、その300字経験に別の光を当てるときがくるかもしれませんし、その時は飛ばしたプロローグや気づき、そしてエピローグを、また別角度から書けるときがくるかもしれません。

書き続けられる人は、短く書いている

テーブルの上のノート
note

長く書いている人ほど、実は短い文章をいくつも書いています。

ちなみに…
わたしが書けなかったとき、ある言葉が目に入りました。

『私は書くことを仕事としていますが、書けても1日に2000~4000文字くらいですよ。』

それはある作家さんの言葉でした。

この言葉に救われたんですよ。
なぜなら、少しずつスキルアップしていたわたしは、2000字以上の記事をコンスタントに書こうとしてなかなか出来ずに止まってしまっていたからです。

「そうか。作家さんだってそうなんだ。」

と、心が軽くなったのを覚えています。

わたし的に「300字」は、こんな感じ。
・筋トレのウォーミングアップメニュー
・エッセイの種
・自分の感情とつながり続けるカード

「筋トレ」ってたまに言ってますよね。笑

これは、「長い文章を集中して書くためのトレーニング」という意味で使っています。

いきなり2000字とか書けませんからね。
でも、300字なら書けるかも。

それを繰り返すうちに、だんだんと1000字、2000字と書けるようになっていく。

これが、文章の筋トレです。

完璧な文章じゃなくていい。
うまい言葉じゃなくていい。

まずは300字。
300字って言っても厳密に数えているわけじゃないですよ。書けるなら400字でも500字でも。逆に200字でも。

経験を「消えてしまう前に」言葉にするための、いちばん取っつきやすい入り口です。

300字エッセイの書き出し例

300字エッセイは、立派な導入は要りません。
何せ「300字」ですからね。導入だけで終わっちゃう。笑

導入とかプロローグとか要りません。
(導入とプロローグって同じ意味?笑)

たとえば──

  • 「さっき、何気なく見た空がきれいだった。」

  • 「あのとき、わたしは少し無理をしていたのかな。」

  • 「今になって、ようやくわかることがある。」

説明しようとしなくていいし、オチを用意しなくていいんですよ。

「いまの感情にいちばん近い一文」を、そのまま置く。
それだけで、300字はちゃんと動き始めます。

では、実際の例をわたしの記事で見てみましょう。

これは、noteイベント「いつもの場所に座って」に参加したときのエッセイ。

最初の区切りまで、318文字。
300文字ちょっとです。

(サブタイトル部分を除いた)書き出しの、

ああ、全然うまくいかない。
このままだと集中できないんだよね。

これが、「その時の感情にいちばん近い文」です。

こういう一文が出てくると、不思議なことに、後の文章が自然とつながっていくんです。

300字に収めるコツ

お茶とクッキー
長くなってきたのでお茶とクッキーをどうぞ

300字に収めようとすると、「削らなきゃ」「まとめなきゃ」と思いがちですが、実は逆です。

削るんじゃなくて、足さない。

最初から300字で書くつもりで、余計なものを入れない。

これが、300字エッセイのコツです。

300字エッセイで意識したいのは、「広げない」「説明しない」「結論を急がない」。

具体的には、

・背景説明はしない
・時系列を整理しようとしない
・「つまり」「だから」を書かない

これだけで、かなり収まりがよくなります。

おすすめなのは、
ひとつの感情に、ひとつの場面だけ

たとえば、「今日あった出来事全部」ではなく、「その中で、いちばん引っかかった瞬間」だけ。

300字は、完結させる文章じゃなくて、感情を置いておく文章です。

noteでの使い方(下書き/公開/ストック)

ノートパソコンとカメラ

300字エッセイは、noteとの相性がとてもいいです。

下書きとして使う

・思いついた300字をそのまま下書きに保存
・あとで膨らませて、2000字記事にする

これは、「書けない」を防ぐ一番の使い方だと思います。

そのまま公開する

・シリーズの合間の軽い記事として
・読者との距離を縮めるエッセイとして

300字でも、ちゃんと“読まれます”。
ただし、公開するなら多くの人の目に触れるので、そこは意識しましょう。

ストックとして貯める

・非公開で300字をたくさん作る
・あとでテーマ別に整理

これはもう、未来の自分への素材集ですね。

※でも、間違って「公開」ボタンを押さないように^_^;
不安な人は、スマホやPCのメモ帳などのエディタにテーマ別にストックしておきましょう。(はい、私のことです。笑)

おわりに

300字は、小さいけれど、あなどれません。

それは、「今日も自分の感情とつながっていた」という証だし、その日「書こうとした」軌跡でもあるから。

書けない日は、長く書かなくていいんです。
短く、でも手放さずに。

…って、またカッコつけてますけど、本音を言ったらこれがわたしの「書き続けられる秘訣」みたいなもので、しかも繰り返すことで少しずつ書くスキルも上がっていくという。

だからnoteは「筋トレ」にうってつけなんですよ。ま、わたし場合「自分が感じたことを逃したくない」という気持ちが強いっていうのもありますけど。笑

でももし、規模はともかく、小さくても「書くこと」を収益化していきたいと思ったら――

「自分の感情を大切に扱う」こと。

これが、いちばん大事です。

300字は短いけれど、あなたの感情を記録する、大切な器。
まずは、300字から始めてみませんか。


💭「自分の経験を、どうやって言葉に変えていけばいいんだろう?」

そんなプロセスを一緒に楽しみ、研究していく場所を作りました。
もし、あなたの「資産」を一緒に育てていきたいと思ってくださったら、こちらの研究室(メンバーシップ)も覗いてみてくださいね。

日記をエッセイに変える小さなコツ

書いたのはこんな人

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