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京都だけじゃない。あなたのまちにも、京大の研究がある。―「京大ウィークス」で、研究や学びの現場を体験する

こんにちは、京都大学成長戦略本部です。

突然ですが、「京都大学」と聞くと、どこを思い浮かべますか?
——京都市内、吉田キャンパス、出町柳、百万遍、鴨川デルタ、それとも宇治、桂…

でも実は、京都大学の教育研究施設は、北海道から九州まで全国各地にあります
森林、海洋、火山、天文台、観測所、農場、実験施設——。それぞれの場所で、各地の環境や社会と向き合いながら、日々研究や教育活動が行われています。

成長戦略本部では、大学の研究や「知」を社会に広くお届けするため、そんな京大の研究の現場を一般公開する一連のイベント「京大ウィークス」を開催しています。
2026年は6月6日(土)から11月14日(土)まで、全国28の施設で、最前線の研究者による施設見学会や講演会、体験実験、自然観察会などを実施します。

▼ 京大ウィークスについて


1. 地元で、京大の研究者に会う

京大ウィークスの魅力の一つは、京都まで行かなくても、各地で京大の研究に触れられること。そして、最前線の研究者と直接対話しながら深められること。

フィールドで自然や動物を観察する。天文台で望遠鏡を覗く。観測所で地震や火山の研究について聞く。実験施設で、普段は入れない研究の現場や実験の様子を覗き見てみる。

そこには、教科書やニュースだけでは分からない「研究のリアル」があります。各地の研究者や職員の方々から直接話を聞いたり、実際の施設や設備を見たりすることで、一つのテーマがぐっと身近に感じられるはずです。

北海道研究林(写真左)/桜島火山観測所(鹿児島県・写真右)のイベントの様子

2. 大人も子どもも、「体験」「探究」の入口に

京大ウィークスには、子どもから大人まで参加できる公開イベントも多くあります。
「なぜ地震は起きるのか」「森の生き物はどうつながっているのか」「太陽や星はどう観測するのか」「人や動物の行動はどう研究するのか」——例えばこうした問いに、研究者と同じ場所で触れられることは、学校の授業や日々のニュースとはまた違った体験や探究のきっかけになります。

最近は「体験学習」「探究学習」が重視される流れにありますが、お子さまにとっても、本物の研究現場での体験や、実際に研究をしている人から直接聞く話は、ひと味違います
また、1日参加すれば、学校の自由研究や調べ学習の内容としてそのまま活かせるくらいの密度があります。

火山研究センターでのマグマづくり実験(熊本県・写真左)/生態学研究センターでミジンコを観察(滋賀県・写真右)

大人にとっても、身近な地域でこのような研究がされているのかと純粋に驚く機会になります。「大学の研究」は、遠い世界の話ではありません。地域の自然や暮らし、災害や防災、環境、そして未来の社会ともつながっています。

3. 過去レポートから見る、京大ウィークスの楽しみ方

各地のイベントの雰囲気は、過去のレポートからも伝わってきます。

筆者自身も、いくつかのイベントを訪問し、参加したことがあります。
正直、最初は半信半疑でしたが、実際に行ってみると予想以上におもしろくて驚きました
研究者の方々に気になることをいろいろ質問しながら、「なぜここでこの研究をしているのか」「何を明らかにしようとしているのか」を直接聞けることで、普段見えにくいその意義や背景が、すっと腑に落ちる感覚がありました。

また、参加者の方々のお話を聞くと、地元の方が多い一方で、近隣の他府県から来ている方も多くいらっしゃいました。中には、毎年各地のイベントに合わせて旅行先を決めているという方も。それだけ足を運ぶ価値がある、ということかもしれません。
写真や参加者の様子を見ると、研究施設を訪れること自体が、一つの小さな冒険のように感じられます。

徳島地すべり観測所のジオツアー(2024年)。四国中の過去の南海トラフ地震の痕跡をバスで巡りながら、地震や災害の仕組みについて学びました。

4. 「大学で学ぶ」とは?

京大ウィークスは、決して受験情報をお伝えするイベントではありません。しかし、中学生や高校生の方にとっては、研究者の話を聞いたり研究の現場を見たりすることで、「大学で学ぶ」とはどういうことかを考えるきっかけになるはずです。

大学には、まだ答えのない問いに向き合う人たちがいます。その問いは、森の中にも、海のそばにも、火山の近くにも、各地の実験施設にもあります。オープンキャンパスや講義、論文発表からだけでは感じることのできないリアルもそこにはあります。
自分の住む地域から少し足をのばしてみる。それだけでも、大学や研究の見え方が少し変わるかもしれません。

また、同窓生の皆さまにとっても、母校の研究に久しぶりに触れる機会になります。学生時代とはまた違った視点で、そのおもしろさを再発見できるかもしれません。 

舞鶴水産実験所での海洋観測(京都府・写真左)/複合原子力科学研究所での実験の様子(大阪府・写真右)

5. 研究は、現場で出会うともっとおもしろい

本やウェブサイトの情報で研究内容を「知る」ことはできます。
でも、研究者の言葉を直接聞くこと、研究が行われている場所に立ってみること、そして実際に観察したり体感したりしてみることは、研究に「触れる」時間であり、それは見たり読んだりするだけでは得られない体験です。 

京大ウィークス2026では、全国各地の教育研究施設で、さまざまなイベントが予定されています。気になるテーマや、近くの施設を探して、ぜひ参加してみてください!


(このリポートの執筆者)酒井 惇史 / SAKAI Atsushi 成長戦略本部 統括事業部 主任。2013年京都大学卒業後、政府系機関にて国内・海外拠点での勤務を経て、2024年より京都大学成長戦略本部にて社会連携推進やスタートアップ創出支援等を担当。