実績ゼロ。それでも「ALTER」を始めた
何かを始めるには、実績が必要だと思っていた。
誰かに認められるような技術。
目に見える成果。
一緒に活動してくれる仲間。
そして、自信を持って名乗れる肩書き。
でも、そんなものがそろう日を待っていたら、いつまでたっても何も始まらない。
だから僕は、未完成のまま「ALTER」を始めた。
音楽も、技術も、ビジネスもやりたい
僕は現在、高専で情報工学を学んでいる。
プログラミングやWebに触れる一方で、音楽を作り、歌い、演奏することも好きだ。文章を書くことや、デザイン、映像、ビジネスについて考えることにも興味がある。
けれど、興味が増えるほど「結局、何をしている人なのか」が分からなくなっていった。
音楽をやりたいなら、音楽だけに集中するべきなのか。
技術を学んでいるなら、エンジニアを目指すべきなのか。
ビジネスに挑戦するなら、ほかのことは捨てるべきなのか。
一つに絞ることが正しいように感じて、何度も迷った。
それでも僕は、どれか一つを選び、それ以外を諦めることができなかった。
音楽と技術は、決して無関係ではない。
デザインや発信も、作品を社会へ届けるために必要になる。
ビジネスは、活動を一度きりで終わらせず、継続させる力になる。
バラバラに見える興味も、組み合わせれば新しいものを生み出せるかもしれない。
その可能性を試す場所として作ったのが、ALTERだ。
「何者かになってから」では遅い
以前の僕は、結果を出してから発信しようと考えていた。
作品が完成してから。
知識を身につけてから。
自信を持てるようになってから。
しかし、準備が完璧になる瞬間は、たぶん来ない。
何かを作れば、足りない部分が見つかる。
新しいことを学べば、自分の知らないことがさらに増える。
失敗しないように考え続けても、実際に動かなければ答えは出ない。
だからALTERでは、次の循環を大切にしている。
作る。公開する。反応を受け取る。そして、改善する。
完成を待ってから社会へ出すのではなく、社会との関わりの中で完成へ近づけていく。
これは、ALTERの活動方針であると同時に、自分自身への約束でもある。
ALTERは、まだ何者でもない
ALTERには、華々しい実績があるわけではない。
大勢の仲間がいるわけでも、十分な資金があるわけでもない。
今はまだ、一人の高専生が始めた未完成のプロジェクトだ。
だからこそ、今から記録していきたい。
アイデアが生まれた瞬間。
実際に作ってみた過程。
思うようにいかなかった失敗。
人からもらった反応。
そこから何を考え、どう改善したのか。
成功した結果だけを切り取るのではなく、そこへ向かうまでの試行錯誤も含めて発信する。
いつかALTERが大きくなったとき、「最初は本当に何もなかった」と振り返ることができたら面白い。
そして、この記録が何かを始めたい誰かにとって、小さなきっかけになればいいと思っている。
僕が作りたいのは、肩書きではない
僕は、音楽家だけになりたいわけでも、エンジニアだけになりたいわけでも、経営者という肩書きだけが欲しいわけでもない。
音楽、技術、デザイン、文章、ビジネス。
それぞれの領域を横断しながら、自分のアイデアを実際の作品やサービスへ変えていきたい。
肩書きに自分を合わせるのではなく、自分の活動から新しい肩書きが生まれるような生き方をしたい。
ALTERという名前には、「変える」という意味がある。
既存の価値観を変える。
思いつきを形に変える。
そして、行動によって自分自身を変える。
まだ大きなことは成し遂げていない。
それでも、何者でもない今だからこそ、始める意味があると思っている。
未完成のまま、社会へ
ALTERが将来、どのような姿になるのかは、僕にもまだ分からない。
Webサービスを作るかもしれない。
音楽や映像を発表するかもしれない。
アパレルや、新しい企画へ挑戦するかもしれない。
活動の形は、これから何度も変わっていくと思う。
ただ、一つだけ変えたくないことがある。
それは、考えるだけで終わらせず、必ず形にすることだ。
実績がないから、始められないのではない。
始めなければ、実績は生まれない。
完璧ではない。
自信があるわけでもない。
それでも、最初の一歩は踏み出せる。
これは成功した人間の物語ではない。
何者でもない高専生が、何者かになっていくまでの記録だ。
アイデアを、形にして、社会へ。
ALTERは、ここから始まる。
