【楽曲紹介】平和について考える
1945年8月15日。
終戦から81年の月日が経とうとしている。
本ページでは、平和への祈りと希望が込められた楽曲を紹介しながら、改めて平和について考える。
【1】人間はもう終わりだ!/真心ブラザーズ
今でも世界のあちこちで争いが起こっている。
ニュースで傷ついた人たちを見ると、なんとも言い難い怒りがふつふつ湧いてくる。
《平和なんかひとりのバカがぶっ壊す》
この楽曲を聴いて思った。本当にバカばっかりでどうしようもねえ世の中だと。
そうだ、欲のかきすぎなのだ。
ロック調のメロディに、歌詞が問いかけてくる。
《おい人間!もう終わりか?》
いいや、終わりなんかじゃない。
握る拳に力が入る。誰かを傷つけるためじゃなく、そんなの間違ってるって叫び続けるために。
【2】Stop The War/HEY-SMITH
ヘイスミの猪狩さんの考え方はとにかく考え方がシンプルで嘘がない。そこがたまらなく好きだ。
戦争や政治にあれこれ言い出したらキリがない。右とか左とか。宗教とか。そんな事を安全な場所からあーだこーだ言ってる奴がいる。
たった今、家を壊された人がいるかもしれない。怪我をしている人がいるかもしれない。大切な人を亡くしたかもしれないのにも関わらずだ。
この楽曲を聴くと「うるせえー!んなことより今すぐ戦争をやめろ!」って切実な怒りがこみ上げる。
戦争起こす世界に中指立て続ける猪狩さんとHEY-SMITHが、心底眩しくてカッコいいと思った。
【3】戦争と少女/ZORN
昨年、初めて聴いたときに生々しい歌詞とラップ調のヒップホップに衝撃を受けた。
ヒップホップでこんなに心に刺さったの初めてかも…そう思ってヒップホップ文化について調べた。
元々はアメリカのストリートギャングが、争いを無血で終わらせるため、銃や暴力の代わりにブレイクダンスやラップが用いられたという歴史があるのだそう。
血を流さない。争いを終わらせるためのもの。
昨今SNSでダンスやショート動画で消費されがちな音楽が、本来の形を取り戻したとき、こんなにも深く胸に突きさるのだと驚いた。
《声なき声を語り継いでいく 80年目のマイクリレー》という歌詞がある。これは無関心な誰かに向けた、魂のリレーなのだと思った。
【4】ハナヒカリ/リーガルリリー
この楽曲を聴くとなんとも言えない気持ちになる。
歌詞には、戦闘機、戦前の兵隊さん、F-16といった戦争を思わせるワードがでてくる。
《飛び交ったF-16 光る君はあれに乗らないで》
この願いをかつて口に出せなかった時代があった。
たったそれだけのことなのに。
しかも、今この時代でも戦争に行かなければいけない人が世界のあちらこちらにいるということ。そして、その現実は自分たちに近づいてきているかもしれないということ。
【5】誰かの望みが叶うころ/高橋優
戦争はどちらが悪か正義か?
いや、どちらも正義なのだ。
誰しもが大切な人、故郷、信念を守り、その正義とやらを貫くため、そうじゃない誰かを傷つけ合っている。
《こんな世界が正しいなら
僕は悪魔になりたい
死んでも武器なんか持たない
いつまでも歌って叫んで叫んで夢を見て
君に愛を届けさせてほしいだけだ》
という歌詞がある。そう思う人が、あとどれだけいれば誰かの明日は灰にならないで済むのだろうか。
ほんのちょっとの愛と優しさが世界を変えてくれるはずだと私は信じたい。
【6】Too oLD To KNoW/G-FREAK FACTORY
この楽曲を初めて聴いたのが地元の音楽フェスだった。私はG-FREAK FACTORYの『ダディー・ダーリン』という楽曲が大好きで、その日はその楽曲を一緒に歌って涙が流れ、すでに大満足だった。そして、そのあとに流れたこの楽曲。
最後の歌詞の《涙を流せ でも二度と無駄な血は流すな》をシンガロングした会場、故郷の海、茂木さんの表情と観客の表情を交互に見たとき、ついには涙が止まらなかった。そして、その余韻が今もずっと残っている。
タイトルは『Too oLD To KNoW』、意味は“知るには歳をとりすぎてる”だった。
いや、そんなことはない。歳なんか関係ない。いつだって知ろうとすることは大事なんだって気づかせてくれる楽曲だ。
【7】雨、時々戦慄/The∑
あの子の国、こちらの国(日本)、僕の国(僕の日常)へとフォーカスがシフトしていく。その中に潜む武力や、自然の脅威、対人関係において自分の無力さや存在価値に絶望していく。
曲を聴いて思った。人を殺すのは戦争だけじゃないということに。時に自然も、言葉も、銃弾のように人を傷つける。
《降られるって予報はなかったから
今日は傘は持ってないや》
そうだ、身を切り裂くような悲しみは予報もなくやってくるのだ。あまりにも無防備に生きている私たちに強いメッセージを与えていると思った。
【8】狭心症/RADWIMPS
見せたくないものは目を閉じて、聞きかせたくない音は耳を塞ぐ。どんな残酷な部分も、汚い部分も目を背けてはいけないし、未来ある子らにそれを隠すことなんて到底無理なんだと思わされる。
この楽曲を聴いて、小学生のときを思い出した。あの9.11の翌日だ。先生が学校のテレビをつけて、私たちにニュースを見せながら「戦争が始まる。」と語気を強めて言った。数日後、「どうやったら戦争がなくなるか」についてクラス全員で話し合った。
私が出会った大人がちゃんと真実と向き合わせてくれる大人でよかった。
私もそんな大人でありたいと思った。
【9】地球儀/米津玄師
MVと音楽があまりに綺麗で、地球ってこんな綺麗な惑星だったんだなって思った。
黒い雨じゃなく、キノコ雲じゃなく、何年先もただ綺麗な空を眺めたい。
愛しい故郷の景色、大切な人たちの笑顔。芽吹く命、雄大な自然、全ての命を乗せるこの地球を、未来まで残していきたい。ただそれだけのこと。
《この道が続くのは 続けと願ったから》という歌詞にあるよう、平和とは何よりも未来を願うことだと思った。
最後に
戦争の本当の悲惨さを、私は知らない。
だけど繰り返さないために歴史を学ぼうとすること、考え続けることをやめてはいけないと思った。
知ろうとすることに遅すぎることなんてない。
けれど、どんなにたくさんの人が世界平和を願っても未だ叶っていない。
皮肉にも世界のあちこちで戦争が起こり、貧しい国があって、子ども達が安全に過ごせない国がある。
今、平和のバトンは私たちの手にある。
このバトンを渡すとき、子ども達に託す未来は美しいものであってほしい。
