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すべての出来事には意味がある。|第3話 静岡という街

タグヤンとの出会いで、海だけでなく、新しい世界も広がっていきました。

もう一つ、大きな出会いがありました。

水中写真です。

父がカメラマンだったこともあり、カメラは子どもの頃から身近な存在でした。

ダイビングを始めた私は、その経験をきっかけにブルーマリンフォトクラブへ入会します。

フィルムカメラに水中ハウジングを取り付け、ストロボを抱えて海へ潜る。

今のように撮った写真をその場で確認できる時代ではありません。一本一本のフィルムを大切にしながら、海の中でシャッターを切っていました。

クラブの先輩方は、水中写真のコンテストで数々の賞を受賞されるような方ばかり。私も表彰式に同行させていただき、東京へ出かけるなど、本当に貴重な経験をさせてもらいました。

そのきっかけをつくってくれたのが、静岡大学海人会出身で、ダイビングショップのインストラクターだった4歳年上のタグヤンです。

仕事帰りのナイトダイビング、休日の伊豆、八丈島、伊豆大島、南紀白浜……。海だけでなく、多くの仲間との出会いを与えてくれた恩人です。

風の便りでは、今は沖縄・慶良間でダイビングショップと民宿を営み、変わらず海とともに生きていると聞いています。

何十年も会っていません。

でも、人生を振り返るたびに「あの人にまた会いたい」と思い浮かぶ、大切な存在です。

父から受け継いだ「写真」と、タグヤンが広げてくれた「海の世界」。

今の私につながる、大切な人生の一ページです。

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