第1章 お腹の痛みと過敏性腸症候群【過敏性腸症候群・自律神経失調症・うつ病と生きる学生生活】
はじめに
この連載「過敏性腸症候群・自律神経失調症・うつ病と生きる学生生活」では、僕が学生時代に経験した心と体の不調、そして休学に至るまでの体験を書いています。
同じように悩んでいる方や、周囲に理解してほしいと思っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
僕が大学を休学するまでには、いくつもの小さなサインがありました。
うつ病の診断を受ける前から、心と体はずっと悲鳴をあげ続けていたのだと思います。
その始まりは、実は小学生の頃から続いていた「お腹の痛み」でした。
小学生時代:トイレに駆け込む毎日
僕の人生は、いつもお腹と一緒にありました。
いや、正確に言えば「お腹の痛みと共に」かもしれません。
小学生の頃、朝の教室でみんながワイワイしている時間、僕は一人トイレに駆け込んでいました。
授業が始まってからトイレに行くのが何より恥ずかしくて、チャイムが鳴る前に何度も行っておこうとする。
でも、そういう日に限ってお腹は言うことを聞いてくれません。
痛みは突然やってきて、そしてしばらく居座り続ける。
小学生の頃はトイレに行くこと自体が恥ずかしくて、痛みに耐えて授業中を過ごすことも多かったのです。
中学生時代:通学路とお腹の戦い
中学では通学が徒歩30分になりました。
最初の10分でお腹が痛み出し、途中の公園でトイレに駆け込む。
遅刻ギリギリで教室に滑り込む僕を、友達は「またか」と笑って見ていました。
でも僕にとっては、毎日が必死の戦いでした。
高校生時代:過敏性腸症候群という診断
高校に入ってようやく「過敏性腸症候群」という名前を知りました。
寒い日には腹巻きをし、保健室で湯たんぽを借り、テスト中は痛みと時間の両方と戦いながら問題を解いていました。
薬もいろいろ試しました。でも、どれも「これだ!」というほどの効果はなく、症状は気まぐれにやってきては去っていく。そのたびに、心も体も少しずつ削られていきました。
大学生時代:電車通学と不安
大学では通学が電車になり、痛みは相変わらず僕の生活に付きまといました。
途中下車して駅のトイレに駆け込み、息を切らして教室にたどり着く。
そんな日々の中で、僕は次第に気づき始めました。
――この症状は、ただの体の問題ではない。心の状態や生活のリズムとも、深くつながっているのだと。
終わりに:恐怖に向き合う力
今も完全に治ったわけではありません。
でも、昔より少しだけ、この体質と上手に付き合えるようになりました。たぶんこの体験は、僕の人生のどこかで意味を持つ日が来る。そう信じながら、今日も僕は生きています。
体の不調と向き合う日々の中で、私は心の弱さや恐怖にも敏感になっていました。
中学校生活が終わり、高校生活が始まると、体だけでなく人間関係や自分の立場に向き合う、新たな戦いが待っていたのです。部活での立場や顧問の先生との関係、クラスメイトとの距離――小さな恐怖や葛藤に直面する日々。
でも、過去に体の不安と向き合ってきた経験は、私に少しだけ勇気をくれました。怖くても立ち向かう力、誰かに見守られることのありがたさを、私は知っていったのです。
次回予告
次回は 第2章「高校時代の孤独と顧問との関係」 をお届けします。
体の不安だけでなく、人間関係や部活での葛藤にどう向き合ったのかを書いていきます。
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