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第4章:「起こるべくして起こった休学 ― うつ病との闘い」

心と体が少しずつ悲鳴をあげていた大学生活。そんな中で、僕が求めた逃げ場は――恋愛でした。
大学内で探すと人間関係がややこしくなると思い、SNSやマッチングアプリを使い始めました。初めて会った人たちは、普段の生活では出会えないようなタイプばかり。同じ大学生なのに仲間で起業している人、百貨店の外商でしか買い物をしない裕福な家庭の人、遊びやファッションに全力で生きている人……。真剣な恋愛ではなかったけれど、人として惹かれる人ばかりで、僕にとっては大切な息抜きでした。
 
ギクシャクした実習
そんな日々の中で迎えた大学三年生の6月。これまでとは桁違いにハードな実習が始まりました。朝から晩まで拘束され、課題も多く、体力も気力も奪われていく実習でした。そして何より厄介だったのは、仲間との協力が必須であること。
ちょうどその時期、友人たちと小さな行き違いがきっかけで、関係がギクシャクしてしまいました。本来なら「大変だけど一緒に頑張ろう」と支え合うべき場面で、互いに気まずさを抱えたまま作業を進めなければならない。わずかな無言や冷たい空気が、実習のしんどさを何倍にも膨れ上がらせていました。
机の上に積み上がる課題にため息をつきながら、「どうしてこんな簡単なことすら上手くいかないんだろう」と自分を責める日々。孤独感と焦りが重なり、胸が押しつぶされそうになっていました。
 
救いと裏切り
そんな中で、唯一の救いがありました。SNSで知り合った○○という同い年の人です。優しくて、気配りができて、魅力的で、やり取りをするだけで疲れ切った心が少し軽くなる。実習や人間関係に押し潰されそうな日々の中、○○とのメッセージだけが僕の支えでした。
しかし、通学に片道2時間かかる生活の中で、朝は5時半に起き、夜はレポートや試験勉強で気づけば深夜2時。睡眠時間は3時間程度、定期試験勉強も加わると2時間を切ることもありました。今振り返れば、この時点ですでに判断力の低下や理性が言うことを聞かなくなっており、鬱状態だったのだと思いますが、当時はただ必死に体を動かして大学に通い続けていました。
そんな矢先、○○から突然の言葉が届きました。
「私、実は彼氏もいるし、セフレもいる。あなたのことなんてどうでもいい。もう二度と連絡してこないで」
あまりにも唐突で、頭が理解を拒んだのか、現実感がありませんでした。でも確かに分かりました。――僕の支えは、ここで完全に崩れ去ったのだと。
闇に突き落とされたような感覚。心の中の最後の光が消え、何も見えなくなりました。
 
オーバードーズ、そして休学へ
当時の僕の部屋には、心療内科でもらっていた薬がたくさん残っていました。抗精神病薬や睡眠薬。疲れと不眠、そして絶望に追い詰められた僕の頭には、「これで終わりにしたい」という考えしか残りませんでした。
真夜中。手元の薬を一気に飲み込みました。そのあとの記憶は、一切ありません。
気づいたとき、そこは病院のベッドでした。後から聞いた話によれば、親に発見され救急搬送され、そのまま即入院。薬の影響で、入院してから3日目までずっと眠り続けていたそうです。
医師の判断は「今は実習も試験もできる状態ではない」。大学はそのまま休学となりました。1週間ほどで退院はできたものの、自宅療養という形で今も休んでいます。月に2度、病院で主治医やカウンセラーと話し合いながら、少しずつ寛解を目指して治療を続けています。
休学は突然に見えるかもしれません。けれど振り返れば、心と体を酷使し続けてきた僕にとって、それは「起こるべくして起こった」必然の結果だったのです

次回は第5章 「休む勇気を選んだ日」をお届けします。

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