【執筆日記】「これつまらないかも」「何も書くことがない」を乗り越えたい
長年創作をしていると、「これつまらないかも」とか「もう書くことが何もない」という状態に陥って筆が止まることがある。これは何も特別なことではなく、創作をやっている多くの人々が陥るものだと頭ではわかっている。でも、これが起こると真っ暗な穴にひとり突き落とされたような気分になってしまう。けっこう憂鬱だ。
ライターズブロックに陥る原因と解決策
プロでもない人間がこの言葉を使うのは変かもしれないが、ライターズブロック(スランプ)に陥る原因について自分なりに考えてみた。しかし思いつくのは以下の4つくらいのものだった。
1.向き合いすぎて飽きた
2.視野の狭まりによる好奇心の枯渇
3.理想と現実のギャップ
4.不人気や酷評を恐れている
1.向き合いすぎて飽きた
これは単純に自分で自分の小説を何度も読んだり、暇さえあればずっと自作のことについて考えている為起こるのだろうなと思う。つまり真剣に取り組んでいる証拠だと言っても良い。
どんなに好きな映画も毎日見るのはさすがにきついのと一緒で、1つの物語にずっと向き合っていると普通に飽きてしまい、「これつまらないかも」に陥るのだと思う。(まあ本当につまらないものを書いてしまっている可能性もあるのだが……)
解決策としては、全く趣旨の異なる短編や日記などを並行して書くことや、数日~数週間時間を置くことくらいしか思いつかない。いずれにしても距離を取る必要はある。
2.視野の狭まりによる好奇心の枯渇
1つのジャンルの中に閉じこもりすぎたり、創作のことしか考えていないと段々視野が狭まり好奇心が枯渇するのかもしれない。ネタ不足の状態に陥り、「書くことが何もない」と思い込んでしまう。
こんな時は普段自分が手を出さないようなジャンルの芸術に触れたり、創作以外のことに目を向けてみるのが手っ取り早いように思う。とにかくアンテナを張る必要がある。旅行や新しい趣味、執筆場所を変える、SNSでの交流なども好奇心を呼び覚ますきっかけになることがある。
私は香港に行って旅行記を書いたりしたのだが、これはかなり良かった。物語が書けなくても起きた事をそのまま書けばいい旅行記なら書くことができたし、そこをとっかかりにして物語を書く気力も少し戻ってきたように思う。
3.理想と現実のギャップ
「頭の中にあるうちは何だって傑作なんだよな」というセリフを誰かの小説で見たような気がするが、まさにその通りで、ニヤつきながら脳内で構想を練っていたものを実際に形にしてみると、どうしても「コレジャナイ感」が出てきて、「これつまらないかも」と思ってしまう。これは私の実力不足から来るものなのだろう。早く頭の中にあるものをそのまま文章に落とし込めるようになりたいものだ。壮大な理想とショボい現実のギャップにやられて筆が止まるのだ。
解決策はもう書いて書いて書きまくるのみのような気がする。信頼できる人に読んでアドバイスをもらうのも手だが、その信頼できる人も忙しいと思うので、今流行りのAIに頼むしかないのかもしれない。AI、好きじゃないんだけどな……何の後ろ盾もないアマチュアはいつだって孤独だ。
また、気休めにしかならないかもしれないが、昔の自分が書いたへたくそな作品を読んで「この時よりはマシだな」と思うのも良いかもしれない。
4.不人気や酷評を恐れている
正直一番厄介なのがコイツである。こんなに自分の好きを詰め込んだのに、あんなに調べものまでしたのに、読者に楽しんでもらいたい一心で一生懸命書いたのに、全然読んでもらえないし、それどころか感想欄に辛辣なコメントを書かれたら……そんな妄想をしてしまったことはないだろうか? 私はある。実際、自信満々で書いたものがほとんど読まれなかったり、こちらを馬鹿にしたようなコメントをもらったこともある。
誰にも気付かれないし、また馬鹿にされるかもしれない。そんな思いがどこかにあり、ボツにする言い訳を探しているのかもしれない。
もう「趣味でやってるだけなんで」「自分のために書いてるんで」と開き直るしかないのではないか。もしくは「なにくそ!」と悔しさをバネに頑張ることだ。頭が動く限りいくつだって物語は書ける。あくまで前向きに「はい、次だ次!」の精神でいることが大事だと最近は思う。間違ってもSNSで嘆き三昧愚痴三昧の大暴れをしてはいけない。これをやると付いている読者まで逃げてしまう。
とにかくやるしかないけど
先日、エブリスタで短編を投稿したのだが、これが全然読まれず、唯一本棚追加してくれた人は数時間後に解除してしまい、1つのスターも付けず、恐らく途中で離れていた。「あ、つまらなかったんだ」と思ってしまったのをきっかけに色々考えた。頭の中で「もう14年近く創作をやってるのに、まだこんなレベルなの? お前の小説は読者を楽しませることができない」「早くちゃんと面白いのを書け! 人の時間を奪うな!」などのネガティブな声が響いてきて危うく闇落ちするところだった。メンタル不調期とはいえ、大袈裟に受け止めすぎである。読まれなくたってしょうがないじゃない。自分の好きなものだけ書いてるんだから。
それでもやっぱり書き続けるしかない。今が駄目でも次がある。そして1つでも感想をもらったら、1PVでも獲得出来たなら「ありがとう」「嬉しい」と思える心を大事にしていこうと思う。これは本当に凄いことなのだ。
何のために書くのか。誰のために書くのか。創作は本来わくわくする楽しいものだ。「つまらないかも」「書くことがない」を乗り越え、それでも書くことを辞めなかった人間だけが見られる景色があるかもしれないじゃないか。
と、色々書いてはみたが、なんだかんだで私は自惚れ屋なので、自分の書いた物語が好きだ。そして無理だけはしない。仕事でやっているわけじゃないのだから、ちょっと書くのをやめてみたって良い。その間に存在を忘れられるんじゃないか。ずっと書けないままなんじゃないか。そもそもこんなことに意味なんてあるのか。なんていう不安も湧いてくるが、創作が大嫌いになって二度と関わらなくなってしまうよりはマシだ。とにかく好きにやって良いのだ。頑張れ生吹。負けるな生吹。
