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ただ、この日常を壊したかった・・・(奈良県田原本町医師宅放火殺人事件)


№948 今回紹介するお話

ここではネット上やnewsなどで話題になった涙話などをYouTubeなどでアップされている動画と共に「涙が出るほどいい話」として記事にしています。

今回紹介するのは、2006年5月20日に発生した奈良県田原本町医師宅放火殺人事件についてです。

2006年5月20日5時頃、奈良県田原本町で当時16歳の少年が自宅に放火して自宅を全焼させ、継母と異母弟妹を焼死させたという事件があったのですが、少年が事件を起こすまでの経緯や犯行の動機に注目と同情が集まりました。

このお話を元にした動画がありましたので、併せて紹介していきます。


内容

事件の概要

 2006年5月20日、少年(当時16歳)は父(当時47歳)と父の再婚相手である継母(当時38歳)、父と継母との間に生まれた異母弟(当時7歳)と異母妹(当時5歳)の一家5人で生活していた自宅に放火、結果として継母と異母弟妹が一酸化炭素中毒により死亡しました。

 父は仕事の都合で自宅に不在でした。

 少年は放火後に自宅を脱出し行方がわからず電話連絡も通じない状況でしたが、同年6月22日に京都市左京区で住民から「居間に男がいて、逃げた」と110番通報があったため、京都府警察下鴨警察署員が駆けつけたところ、自転車に乗った少年を発見し保護しました。

 その後、派遣された奈良県警察の捜査員に対して少年は「ガスコンロを点火し、布や封筒に火をつけて複数の場所にまいた」と放火を認め、殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕されました。

 検察官は、本件は家庭裁判所から検察庁への逆送致による刑事処分相当との見解を示して少年と捜査資料を家庭裁判所に送致しました。

犯行動機

 少年の父は、妻(少年の実母)に対する身体的かつ精神的なドメスティックバイオレンス、そして少年に対する身体的または精神的な児童虐待の常習者だったそうです。

 少年の実母は夫からの暴力に心身ともに耐えられなくなり、少年の実妹を連れて別居、その後に離婚が成立しました。

 少年の親権と養育権は父が、そして実妹の親権と養育権は少年の実母が得ました。

 離婚後は父の考えにより、少年は実母と実妹とは交流も連絡も遮断され、一度も会っていなかったそうです。

 父は少年の幼児期から、父のように医師になることが唯一絶対の正しい価値や生き方であるという考えに基づいて医師になることを強要、少年の学校の試験の成績が父の要求値より低い場合には、いつも以上に激しい暴力により虐待されていました。

 少年は自宅でも居場所が無かったためか息抜きの場所が学校であったと語っており、持っていたマンガ本は友人にあげていたといいます。

 少年の父は少年の実母と離婚後、同じ職場で働いていた医師(継母)と再婚しました。

 やがて異母弟妹が生まれ、継母含め円満な関係だったそうですが、父との関係については、父の期待に応えて医師になろうとする気持ちと、父から医師になることを強要され、学校の試験の成績が父の要求よりも低いと身体的・精神的な虐待を受けることに苦痛や恐怖や屈辱を感じる気持ちの、両方の感情を抱いていたが、成長するにつれて苦痛や恐怖や屈辱を感じる気持ちが大きくなっていきました。

 そして父が仕事で不在であることは分かっていながら、この苦痛や恐怖や屈辱にはもう耐えられない、自分の生活環境をすべて破壊してこの状況から脱出したいという感情により、自宅に放火しました。

継母と異母弟妹に対しては殺害する明確な意思はなかったそうです。

裁判所の処遇

 2006年10月26日、奈良家裁は少年の精神鑑定により先天性の発達障害と異なる虐待による後天性の広汎性発達障害と診断されたこと、および、少年の生育環境や生活状況から、この事件の根本的原因は少年の父の考え方や言動が少年を精神的に追い詰めて、その状況に精神的に耐えられなくなった少年が脱出しようとして放火したものと認定し、少年の更生には刑事処分よりも保護処分が適切と判断し、少年を中等少年院に送致する処分を決定しました。

 少年は少年院を出所後、大学に進学し就職、家庭を築き暮らしているとのことです。

鑑定資料漏洩騒動

 家庭裁判所からの依頼により少年を精神鑑定した医師が、ジャーナリストの草薙厚子氏から、この事件を解説する著書の参考にしたいから、鑑定資料を開示してほしいと要求され、医師は資料の開示には応じたが、閲覧のみで、コピーを取ることは拒否していたものの、医師が不在時に、医師の自宅の鍵を預かった草薙氏と編集者らは、自宅に保管している資料を写真撮影、それを元に著書を発行しました。

 このことに対し、鑑定医が刑法第134条の秘密漏示の罪で起訴され懲役4月執行猶予3年の有罪判決を受けたたものの、草薙氏は不起訴になりました。

 これにより、同医師は2012年11月28日より1年間の医業停止処分を受けました。

 また、この処分について同書の出版元である講談社は重過ぎる処分であり容認できないとの見解を表明しているそうです。

この騒動についての詳細はウイキペディア「僕はパパを殺すことに決めた 奈良エリート少年自宅放火事件の真実」をご覧ください




参考

今回の記事はWikipediaを中心に参考、そして記載内容の一部を転載致しました。


動画

このお話を元に作られた動画がありましたので紹介します。

(2ch)泣き笑いほっこり『LAN』


さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

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なお、掲載している見出し画像はいらすとや 様、みんちりえ様から素材を頂いて作成しました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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