ゲームに出てくる“薬”、薬剤師が本気で考えてみた #2『キトサン』
ゲームに出てくる「キトサン」、現実でも同じ働きをする?
とある人間とポケットに入りそうなモンスターが共存するゲームをしていて
「キトサン」という名前を見たことがありますよね。💊
特に対人戦をやる方はよく見るのではないでしょうか。
使うと
・特殊な防御的な能力(の努力値が10くらい)が伸びる
・成長を後押しする
そんな “体(特防)を強くするアイテム” として描かれています。
でも、薬剤師の立場から見ると、
この「キトサン」もまた――
現実に同じ名前を持つ成分が存在します。
■ ゲーム内のキトサン
ゲームの中のキトサンは、
「使う=成長が加速する」
とても分かりやすい存在です。
努力が数字として伸びる。
成長が目に見える。
ゲームとしては、とても気持ちのいい設計です。
■ 現実の「キトサン」とは?
現実世界のキトサンは、
自然由来の成分として知られています。
食品分野
健康食品
サプリメント
などで名前を見かけることがあります。
ただし、ここで大事なのは👇
👉 医薬品のように“効く”ものではない
という点です。
あくまで
「食品・素材として扱われるもの」
という位置づけになります。
ちなみに、何が原料かというと、カニ🦀やエビ🦐なんです。
その殻などに含まれるキチンを加工してできるのが、キトサンなんです♪
そう考えると、確かに防御力が上がりそうな気はしますよね😁
■ なぜ“同じ名前”が使われているのか?
理由はとてもシンプルです。
キトサンという言葉が持つ
体に良さそう
自然由来
成長を助けそう
というイメージが、
ゲームの世界観と相性が良いから。
でも現実の体は、
ゲームの数値のようには変化しません。
■ 薬剤師的に見た「ズレやすいポイント」
ゲームをきっかけに、
「キトサン=体が強くなる」
「飲めば成長する」
と考えてしまうと、
現実との間にズレが生まれます。
現実では👇
一気に能力が上がる
体質が急に変わる
そんなことは基本的に起こりません。
■ ゲームと現実、どちらが正しい?
どちらも「正しい」です。
ゲームは、分かりやすく楽しむもの
現実は、ゆっくり積み重ねるもの
役割が違うだけ。
この違いを知っておくだけで、
「名前に引っ張られすぎない」
視点が持てるようになります。
■ このシリーズで伝えたいこと
ゲームに出てくる薬や成分は、
現実の知識を知る“入口”としては、とても優秀です。
ただし――
👉 同じ名前=同じ効果ではない
それを整理するのが、
この連載の役割です。
次回は、
「ブロムヘキシン」
――ゲームで見かけたら、ちょっと驚く名前を扱います。
…アイキャッチの画像、なんかどことなく怪しいモンスターが映って…
無いですよね?うんうん。
#1タウリンも見直してみると、どこかに何か隠れているかも?
