ふぉっふぉっふぉ。
ふぉっふぉっふぉ、見つかってしもうたか。
今はちょっとばかり「記録」という名の大層な暇つぶしをしておるところじゃ。
この迷宮での数十年、ただ寝て食うだけでは、ワシのこの立派な灰色の髭が退屈で抜け落ちてしまうからのう。
今書いている本だが、実はこれ、ワシの「日記」ではない。全部、昨日の晩飯の残りで何を作るかという「献立案(未実行)」の記録じゃ。
一ページ目に「極上スープ」、二ページ目に「至高の煮込み」、三ページ目に「結局、昨日の残り」。
これを繰り返しているうちに、こんな厚さになってしまったわい。
どうじゃ、これっぽっちも役には立たんが、こうして書き留めることで、ワシの「どうでもいい一日」に少しだけ重みがつく気がせんか?
