公務員は辞めるな、まず使い倒せ
「このままでいいのか…」
同期が転職した。
「年収けっこう上がったよ」とLINEが来た。
友人が独立して、SNSで楽しそうに発信してる。
好きな時間に好きな場所で仕事して、充実してそうに見える。
Xやインスタを開くと、
「在宅で楽して月50万」
「会社に縛られない生き方」
「脱サラして自由になった」
みたいな投稿が流れてくる。
みんなが自由に、
楽に稼いでるように見える。
別に今の仕事を何が何でも辞めたいわけじゃない。
でも満たされない。
このまま定年まで続けるのかと思うと、
全くワクワクしない。
自分も「何か動かないといけないのかな?」
という気持ちはずっとある。
何者かになりたいとか、
自由になりたいとか。
そんな気持ちもある。
でも何から動けばいいかわからないまま、
時間だけか過ぎていく。
そういうモヤモヤ、
心当たりがある人けっこういるんじゃないかと思う。
少し、自己紹介させてください
影山といいます。
・大学卒業後、厚労省に国家公務員として勤務
・国税局に転職し様々な業種の税務調査を担当
・30歳で公認会計士試験に合格
・BIG4に転職し上場企業の監査・コンサルを経験
・400人超の自己管理コミュニティで経営者や医師のコーチを担当
・ベネッセが運営するUdemyで資産形成講座が「最高評価」を獲得
・30,000人以上の指導実績を持つ資産形成を指導する法人で活動


こう書くと「着々とキャリアを積んできた人」に見えるかもしれないけど、実態は全然違う。
厚労省の頃は、
「安定を守ること」しか考えてなかった。
国税に移ったのも、「公務員なら親が安心するから」という感じで選んだ。会計士を目指したのも、当時は半分、父親に認められたかったからだった。
全部「誰かに評価されるため」の選択だった。
国税では税務調査の仕事を真面目にやった。数百社の帳簿を見て、脱税の現場にも立ち会った。それなりに評価もされた。
でも「このまま30年続けるのか」と思ったとき、
全くワクワクしなかった。
「このままでいいのか・・」という感覚が、
積み上がっていった。
何か動かないといけない気はしてた。でも何から動けばいいかわからないまま、時間だけが過ぎていく。
同期が転職して、友人が独立して、
そういう話を聞くたびに焦る。
でも自分は何もしていない。
焦りに加えて、もう一つ別の感覚があった。
「組織に属して働くこと」自体が、
合わないかもしれないという感覚。
上からの指示で動いて、人事に人生を決められて、評価は減点方式。その構造に耐えられなくなっていった。
それに反して「自分の力で稼いでみたい」
という気持ちが、どんどん強くなっていった。
その感覚がはっきり言葉になったとき、
28歳で公務員を辞めることを決めた。
怖かった。本当に怖かった。
でも、その怖さより強い感覚があった。
「このまま人生終わったら、絶対に後悔する」
その感覚の方が上回っていた。
だから動いた。
公務員を辞め、公認会計士試験に挑んだ。
貯金を削りながら毎日勉強した。
試験直前に失明寸前の怪我をした。
歯がずっと痛くて半年以上頭痛に悩まされた。
逆流性静脈瘤と診断されて手術が必要になった。
貯金が底をついた。
コロナで試験自体が無期限延期になった。
閉鎖的な環境で誰にも相談できず、
お金もなく、
試験のプレッシャーで毎日が憂鬱だった時、
父がガンになった。
ここまで我慢していたものが限界を迎え、
頭の中で「プツン」と音がして、
まったく動けなくなった。
数ヶ月部屋に引きこもって鬱病に近い状態だった。
ただ、抗癌剤治療でやせ細っていく父をみて、
「自分がしっかりしないと」
と、なんとか立ち上がることができた。
この時、気づいたことがある。
なんで自分はここまで必死にもがいてきたんだろう
・・・
「父に認められたかった」
それが答えだった。
国税に入ったのも、会計士を目指したのも、
父に対する承認欲求に無意識に引っ張られていた。
それがわかったとき、
30歳の男がめちゃくちゃ泣いてた。
でも泣き終わったら、
不思議と気持ちが軽くなった。
「もうこれは父のためじゃない。自分の挑戦だ」
と、初めてそう思えた。
この年は30歳でUber Eatsの配達しながら必死に勉強した。

そして合格した。
BIG4に入った。
BIG4に入ってからもコーチを続けている。
コーチをやっているのは、公務員時代の「このままでいいのか」という感覚も、動けない怖さも、動いたら見えてきた景色も、全部自分の体験として話せるから。
転職エージェントに相談すれば、転職の話になる。
FPに相談すれば、お金の話になる。
それで解決することもある。
でも多くの場合、
足りないのはそこじゃないと思ってて。
同じ境遇を歩いてきた人間が、損得なく本音で話してくれる機会、みたいなものじゃないかと。
転職すべきか、資格を取るべきか、独立するべきか、このまま残るべきか。
人生レベルでそういうことを一緒に考えられるパートナーでいたいと思っている。
これはそんな人間が書いてる記事です。
で、ここから本題に入りたい。
コーチとして公務員の方と話していて一番感じるのは、「動きたい気持ちはある、でも動けない」という状態が続いている人が多いということ。
その構造について、少し整理してみたい。
動けないのはブレーキのせい
動けない理由って、
能力でも意志の弱さでもないと思っている。
ブレーキがかかっているだけ。
車で言えば、アクセルを踏み込みながらサイドブレーキを引いている状態。前に進まないのはエンジンの性能の問題じゃない。
公務員のブレーキには、
いくつかパターンがある。
「せっかくここまで来たのに」
公務員試験、けっこう頑張ったはず。倍率も高かった。苦労して入った場所を手放すことへの抵抗感。「もったいない」という言葉が、頭の中で何度も出てくる。
「家族に話したら反対される」
配偶者や親に「辞めたい」と言ったら何が起きるか、想像するだけで疲れる。
「せっかく安定してるのに」
「ローンはどうするの」
「子どもの教育費は」
その言葉が来ることがわかってるから、話せない。話せないから、一人で何年も抱える。
「外でやっていける力がない気がする」
民間では成果を数字で証明するのが当たり前。
でも公務員の仕事はミスなく回すことが仕事だから、「成果」という形で切り出せない。
その環境に長くいると、自分の能力への自信がなくなっていく。気づいたら「公務員以外の自分」を想像することすら難しくなっている。
「辞めたら戻れない」
公務員は一度辞めたら、基本的に元の場所には戻れない。その「片道切符感」が、決断を異様に重くさせる。失敗したとき取り返しがつかない、という感覚が、動くことをためらわせる。
「やりたいことが見つかったら動く」
辞めたいという気持ちはある。でも何をしたいかわからない。転職先も決まっていない。
「準備が整ってから」
「やりたいことが明確になってから」
でも、やりたいことって、
動く前に見つかることはほとんどない。
「AI時代に公務員を手放すリスク」
「このままではAI時代に乗り遅れる」という焦りがある一方で、逆の不安もある。
民間に転職した先で、AIに仕事を奪われたら?
ホワイトカラー全体の価値が下がっていく時代に、わざわざ安定した身分を手放して外に出る必要があるのか。
公務員という立場は、AIには代替できない。焦って飛び出したはいいが、居場所がなかったというシナリオが一番怖い。
動けないのは、意志が弱いからじゃない。
ブレーキが踏まれたままになってるだけで。
しかも多くの場合、
ブレーキを踏んでることに自分で気づいていない。
「なんか動けない」とは感じてるけど、
何がひっかかってるか言葉にできていない状態。
だから一つずつ言語化して、対策を立てていく。
これができると、焦りじゃなくて納得感を持ったまま動ける。
公務員3.0という生き方
公務員の生き方を、ざっくり3段階で整理したい。
公務員1.0は、安定のためにひたすら勤め上げる昭和型。本質は「我慢」。定年まで耐えれば退職金と年金が待っている。昔はこれで成立した。
公務員2.0は、SNSに触発されて衝動的に動き始めるタイプ。
「公務員はオワコン」「副業で月30万」「組織に縛られた人生から脱出」。そういうコンテンツを見るうちに焦りが膨らんでいく。
「何者かになりたい」「自由になりたい」という気持ちを抑えきれず、勢いで転職する。大企業に行けば変われる。外資なら成長できると思う。
でも、転職しても、
結局組織の論理の中に入るだけだったりする。
「思ってたのと違う」「やっぱりここも違う」
で次の何かを探し始める。そのループを繰り返す。
公務員3.0は、外部の煽りに流されず、自分の軸から動く生き方。本質は「設計」。
辞めるか残るかより先に、
「どう生きたいか」から逆算する。
公務員という立場の価値と強みを正しく理解した上で、資格・副業・資産形成を組み合わせて、自分の選択肢を広げていく。
2.0と3.0って、やってることは似てる。
転職する、資格を取る、副業を試す。
でも動く理由が全然違う。
2.0は「ここから逃げたい」から動く。
3.0は「こう生きたい」から動く。
3.0的な生き方を一言で言うと、
「公務員という立場を使い倒す」ことだと思っている。
今すぐ辞めることじゃない。
ただ残ることでもない。
今持っているものを全部武器にして、攻めていく。
使い倒した先に、こういう未来がある
使い倒し続けた先にあるもの、
それは「自由」だと思っている。
公務員を辞めたいと感じる理由って、仕事そのものが嫌いなわけじゃないことが多い。
「自分で決められない構造」がしんどいんだと思う。
上からの指示で動いて、人事に住む場所も働く場所を決められて、評価制度も納得がいかない。どんなに頑張っても、自分で選んでいる感覚がない。
それが積み重なって、「このままでいいのか」になる。
でも面白いのが、この自由って、
実は公務員という土台があるからこそ作れる。
スキルを磨けば、どこでも働ける。
資産が積み上がれば組織に縛られなくてすむ。
副業が育てば本業に依存しなくていい。
起業の準備が整えばいつでも独立できる。
これを焦らずできるのが、
公務員の最強の強み。
ちなみにこれは、FIREとは全然違う話。
FIREは「もう働かなくていい」という終わりを目指す。
でも使い倒した先にあるのは、もっと面白いことに向かっていける状態。
それって、終わりじゃなくて、
始まりの感覚に近い。
公務員という土台を全部使い倒して、その先にある人生に向かっていくこと。結果的に公務員を辞めたっていい。
でも今やることは、
公務員という立場を使い倒すこと。
最後に
この記事で伝えたかったことは、一つ。
人生は、転職するか残るかの二択じゃない。
公務員という立場を使いながら、
人生の選択肢を増やしていくことはできる。
転職してもいい。
資格を取ってもいい。
副業を始めてもいい。
資産を作ってもいい。
独立したっていい。
大事なのは、
「今の環境から逃げたい」
という焦りだけで動くんじゃなくて、
『自分はどう生きたいのか』
そこから逆算して、
今できることを一つずつ増やしていくことだと思っている。
僕自身、動き始める前は、
「このままでいいのか」
と思いながらも、
じゃあ何をすればいいのか全くわからなかった。
転職するのか。
資格を取るのか。
お金を貯めるのか。
副業を始めるのか。
独立を目指すのか。
全部バラバラに見えていた。
でも今振り返ると、
どれか一つが正解だったわけじゃない。
それぞれを組み合わせたことで、
少しずつ人生の選択肢が増えていく。
だから、
公務員という立場を使いながら
人生の選択肢を増やしていく方法を、
5つの戦略に整理した。
公務員を使い倒す5つの戦略
・転職
・資格
・資産形成
・副業
・独立
「どれを選ぶべきか」
という話ではない。
それぞれをどう使えば、
人生の選択肢を増やせるのか。
そして、
今の自分なら、何から始めればいいのか。
その考え方25分の音声にまとめています。
数年前の自分みたいに、
「このままでいいのか」
と思いながら、
何から動けばいいかわからない人に聴いてほしい。
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『このままでいいのか』と思い続ける人生ではなく
『自分で選べる人生』へ

影山
■プロフィール
・大学卒業後、厚労省に国家公務員として勤務
・国税局に転職し様々な業種の税務調査を担当
・30歳で公認会計士試験に合格
・BIG4に転職し上場企業の監査・公共領域のコンサルを経験
・400人超の自己管理コミュニティで経営者や医師のコーチを担当
・ベネッセが運営するUdemyで資産形成講座が「最高評価」を獲得
・30,000人以上の指導実績を持つ資産形成を指導する法人で活動
・36歳、2児の父
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