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友人を訪ねてÖland島へ/スウェーデン・デンマーク旅行記 Day1-2

StockholmからKarmarまで南下する6時間のバス移動。爆睡する予定が、少し気が張っていたからか、案外眠りにつくことができず、うとうとしては目を覚まし、またうとうと…を繰り返す。窓の外の景色は延々と田舎の景色が続き、さすがに長く感じた。乗車時には7割ほど埋まっていた席も、終点のKarmarに到着する時にはわたしを含めて4人といったところだった。

友人が待つスェーデン南部の島、Ölandまでは、Karmarからさらにローカルバスに乗り換え30分ほど。ここまで来れば、もうあと少しというところで、よりによってバスが遅れていた。バス停では、バスの到着を待つ人同士が、「どうしたのかしらね」といった様子でスウェーデン語で何か話していた。当然内容は全くわからず、響きも聞き慣れなくて、何となく落ち着かなかった。フィンランド語だって理解はできないけれど、それでも言葉の響きには耳が慣れていることに気がついた。

40分ほど遅れてバスがやってきて、一安心。前に座ったご婦人がスウェーデン語で何か話しかけてきたので、スウェーデン語がわからないことを伝えると、英語で言い直してくれたが、疲れもありそれもイマイチつかめなくて、愛想笑いで済ませてしまった。

降りる駅を間違えないようにGoogleマップに現在地を表示させ全集中。バス停まで友人が迎えに来てくれることになっていた。バスを降りると、街灯はなく完全な暗闇。道の反対側に、スマホのライトが光って、こちらに近づいてくる。すぐにそれが友人だとわかって、再会の喜びと安心感が込み上げてきた。

今回の旅のいちばんの目的が彼女を訪れることだった。友人といっても、わたしにとっては、高校の部活の先輩にあたる人で、おそらく高校卒業以来ほとんど会っていないので10年以上ぶり。SNSを通じて、彼女がÖlandにあるCapellagårdenという工芸の学校に留学していることを知り、その暮らしや学びに興味があって、お邪魔させていただくことにしたのだ。

到着した日はちょうど学校のイベントが開催されていて、学生たちがゲームをしたりお酒を飲んだり、とてもにぎやかな夜だった。Capellagårdenには世界中から工芸や文化に関心をもつ人たちが集まっていて、共同生活を送りながら陶芸やテキスタイル、木工、ガーデニングなどを学んでいる。

翌日、学校の敷地内をゆっくり案内してもらった。初日は真っ暗でよく見えなかったけれど、敷地内には20棟以上もの建物があり、校舎や学生寮、食堂などに使われている。ギャラリーや作品を販売するショップなどもあって、学校というよりは、ものづくりを愛する人たちが学びながら暮らす、小さな村のように感じられた。

ドアの取手やちょっとした看板、年季の入った家具や調度品、どこを切り取っても素朴なかわいらしさがあって、こんな世界があったのか…と見惚れてしまう。機織り機や陶芸窯、木工房など、工芸を学ぶには絶好の環境が整っていて、世界中からここで学びたいという人たちが、年齢や経歴問わず、わざわざここを目指してくるということにすごく納得がいった。

小さな学校ながら、昔から日本人の学生も少なくないのだそうで、この日のランチはもう1人、日本から来ている方を交え、3人でバスに乗ってカフェへ。背景や国は違っても、同世代で異国の地で暮らす人と気持ちや考えを話す時間は、共感し合えることがたくさんあって、本当に励みになる。孤独だけど、孤独じゃないって思える、そんな時間だった。

夜は友人が声をかけて集めてくれた人たちと、石窯ピザパーティー。スェーデン、デンマーク、日本、韓国…インターナショナルな人たちと食卓を囲むのも、わたしにとってはすごく新鮮だった。どうしてフィンランドにいるのか、何をしているのか、わたしの拙い英語の受け答えも、みんないいね、いいねとやさしく聞いてくれて、とてもうれしかった。友人も話していたけれど、Capellagårdenの理念に共感して、集まってきている人たちだから、それだけで価値観が近かったり、雰囲気が似ていたりするのだろう。わたしもとても居心地よく過ごさせてもらった。

フィンランドでは毎日ずっと一人で食事をしているから、人と食べる食事が余計においしく感じる。前日のパーティも、この日の夕食も、学生でないのにも関わらず、ウェルカムな雰囲気で輪に入れてもらったことが、すごくすごく心に沁みて、あたたかい気持ちで眠りについた。

やっぱり、人に会いに行く旅がいちばん好き。

何から何までお世話になった先輩と、新しく出会ったCapellagårdenのみなさんにtack!

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