【読む解剖学】脳神経12対の「最強チーム」 〜顔と命の支配者〜 (Vol.15)
[Intro]
みなさん、こんにちは。Ichiroです。
解剖学のテストで、みんなが頭を抱える「12対の脳神経」。 「嗅・視・動眼・滑車……」と呪文のように唱えても、いざ問題が出ると「あれ? 5番は何だっけ?」「副交感を含むのはどれ?」と混乱してしまう。
それはなぜか? 彼らを「ただのリスト」として覚えているからです。
脳神経は、脳という司令塔から直接派遣された「12人のスペシャリスト集団」です。 今日は彼らを3つのチームに分けて、その個性(キャラ)を紹介しましょう。
[Anatomy Liner Notes: 脳神経のチーム編成]
Narrator: DJ Ichiro
[Intro]
「ようこそ。今夜は君の頭蓋骨の穴(孔)を通り抜ける、12人の精鋭たちを紹介しよう。 彼らにはそれぞれ『担当エリア』がある。 チームごとに覚えれば、もう迷うことはない。」
[Chapter 1: 目と鼻の先発隊 (No.1〜4, 6)]
「まずは顔の上半分、感覚と眼球のチームだ。
1番:嗅(きゅう)神経。匂いのスペシャリスト。 2番:視(し)神経。カメラマンだ。 この二人は大脳・間脳から直接出ているエリートだ。
そして、目を動かすメカニックたち。 3番:動眼(どうがん)。メインの動き担当。まぶたも上げるし、瞳孔も絞る。 4番:滑車(かっしゃ)。上斜筋という滑車を使って、目をキリッと下に向ける。 6番:外転(がいてん)。その名の通り、目を外に向ける。 3・4・6は『目の動きトリオ』だ。」
[Chapter 2: 顔のドラマ・メーカー (No.5, 7, 8)]
「ここが一番の混乱ポイント。顔の『感覚』と『動き』だ。
5番:三叉(さんさ)神経。 こいつは『感覚』の王様だ。顔を触られたり、痛かったりするのは全部こいつ。 そして『噛む(咀嚼)』動きも担当する。
7番:顔面(がんめん)神経。 こいつは『動き』のスターだ。笑ったり怒ったり、表情を作るのは全部こいつ。 あと、涙や鼻水を流すドラマチックな仕事もする。 『三叉は感覚(痛い!)、顔面は動き(変顔!)』。この違い、テストに出るぜ?
8番:内耳(ないじ)神経。 耳の奥で、音とバランス(平衡)を担当するアーティストだ。」
[Chapter 3: 命のライフライン (No.9〜12)]
「最後は、喉からお腹にかけての生命維持チーム。
9番:舌咽(ぜついん)。喉の感覚と、飲み込みのサポート。 10番:迷走(めいそう)。 こいつは別格だ。首からお腹まで『迷走』して、心臓、胃、腸まで支配する。 副交感神経のボスだ。
11番:副(ふく)神経。 首をすくめたり(僧帽筋)、振り向いたり(胸鎖乳突筋)する力持ち。 12番:舌下(ぜっか)。 舌の下から、舌をべーっと動かす。」
[Lecture: 博士の補足]
副交感神経を含むもの(港区): これは絶対暗記です。 3(動眼)・7(顔面)・9(舌咽)・10(迷走)。 語呂合わせは「港区(みなとく)」。 (3=み、7=な、10=と、9=く)。 おしゃれな港区には、リラックス(副交感)できる場所がある、と覚えましょう。
三叉 vs 顔面:
顔を叩かれて「痛い!」→ 三叉神経
痛くて「泣き顔」になる → 顔面神経
[Outro]
12人の個性、見えてきましたか? 次回は、このメンバーたちと一緒に踊れる、最強のダンスチューンをお届けします。 リズムに乗れば、番号なんて勝手に出てくるようになりますよ。
Peace.
