【イタリア旅行記】ミラノの緑はどこにある
2025年7月末から8月頭にかけて、
ミラノを拠点にフィレンツェとヴェネツィアにも足を伸ばしながら家族旅行をしてきました。
旅エッセイ一覧はこちらです。
イタリアに興味がある方はもちろん、そうでない方も楽しめるように書いてます。
ぜひご覧ください!
ミラノには土がない?
ミラノの中心部を歩いてまず思ったのは、「地面に土がない!」ということ。
ドゥオモの前も、ブレラの路地も、とにかく石と大理石とタイル。
広場は石畳、道も石、建物も石。
気がつけば、灰色の世界をずっと歩いていた。
と言っても建物自体がそれはそれは美しくて。

その感覚で東京を思い出すと意外と違いがあることに気づく。
六本木ヒルズには毛利庭園
ミッドタウンには檜町公園
表参道にはケヤキ並木があって、
ちょっと歩けば明治神宮や皇居の緑にも出会える。
東京の都心って、思った以上に土と緑があるんだなと気づかされた。
公共と私有のちがい
東京は「公共の緑」が多い。
公園や街路樹や神社の境内。
みんなのために開かれた緑があちこちにある。
ミラノはその逆。
通りや広場は石に覆われていて、公共の場に緑はほとんどない。
だけど通りの両脇にそびえる建物の門をくぐると、一気に世界が変わる。
「コルティーレ(中庭)」が広がっていて、芝生や鉢植え、小さな庭園まで隠れている。
ローマ時代から続く中庭文化が今も生きていて、自然は公共からではなく、私的な空間の奥にしまわれている。

だからミラノは「土のない都市」に見えても、実は壁の内側に緑をたくさん抱えている。
航空写真で見ると、ロの字型の建物の中央部分は緑なんだと夫が言っていた。

灰色の街に光る緑
歩いていると、ときどき門越しにコルティーレの緑がちらっと見える瞬間がある。
あれがもう、ものすごく美しい。
ずっと灰色の石畳を歩いてきたからこそ、青々とした木や芝生のインパクトが大きい。
秘密の花園を見つけたメアリーってこういう気持ちかも…なんて思ったり。
あとは通りに面した窓の手すりにプランターが引っ掛けてあるのもお決まりの景色。

どのプランターやベランダもきちんと管理されていて舌を巻いた。
枯れて放置されてるのは見なかったと思う。
景観への責任感がものすごく強い。
テーブルの上の文化
緑の扱い方の違いは、カフェのテーブルにも出る。
ミラノでは小さな観葉植物がちょこんと置いてあって、それだけで街に不足している緑を補っているみたいだった。

7時から1時まで営業してる👀
朝っぱらからリゾット出してくれる。美味しい。

じゃあ東京のレストランは?
卓上にあるのはだいたいキャンドル。
雰囲気を作るのは光で、緑は意外と登場しない。
確かに、通りに出れば街路樹や植え込みがあるから緑を足す理由はない。
靴底で気づいたこと
東京は「公共の緑」派、ミラノは「私有の緑」派。
表の顔は正反対だけど、どちらも人が自然を求めて工夫している。
靴底で感じたその違いは、街と自然の「関係のかたち」そのものだった。
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余談、やっぱりヨーロッパにはバラがめちゃくちゃ似合うのよね〜

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