☕箸休めエッセイ「ヤリモクばかりに疲れた20代女子がSNSでDMしてきた理由」
先日、SNSのDMに一通のメッセージが届いた。
相手は20代の女性で、僕が運営しているサイトに興味を持ったらしい。
年上の男には興味はない、と最初に断りを入れつつも、マッチングアプリで出会う同世代の男たちに疲れてしまったそうだ。
「ヤリモクばかりで、興味もないのに次はいつ会える?って急かされるし。顔合わせも割り勘だし……」
そんな愚痴をぽつぽつとこぼしてくれた。
ちょうどその頃、「年上の紳士ってどんな感じなんだろう?」とふと思った矢先、僕のSNSで「お茶するのが好き」と書いてあるのを見つけて、試しに声をかけてみようと思ったらしい。
僕もいきなり知らない人からのDMだったし、どうせアジア系の詐欺だろうなーと思ってみてが、しっかりしたアカウントだったし日本語も上手だった(笑)
その日のうちにならお茶でも、ということになり数日後に会ってきた。
この間特にメッセージしなかったので、ほんとに来るかと疑いながら。
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待ち合わせは都内の駅。
待ち合わせ場所ですぐみつけられたのでほっとした。
合流してすぐ、最初からきめてた近くのカフェに歩いていき入った。
席につくなり、彼女は「会ってくれてありがとうございます」と言ってくれた。
ただ一緒に座っただけでお礼を言われるなんて、少し驚いた。
歩く速度に合わせてくれたこと、席を選ぶときに壁側の落ち着ける場所を譲ったこと、飲み物を決めるときに好みを聞いてくれたこと――。
ひとつひとつに「若い人ってあまりこういうのないんですよ」と感心された。
僕自身、若い頃に同じことが自然にできていたか自信はない。
彼女の言葉を聞きながら、むしろこっちが考え込んでしまう。
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聞けば、彼女は地方から出てきたばかりで、まだ親しい友人も少ないらしい。
だからこそ、マッチングアプリでの愚痴を気軽に話せる相手がいなかった。
僕は基本的に聞き役に徹した。
一通り話が落ち着いたタイミングで、こっちの「マチアプ滑らない話」を披露して笑わせる。
気づけば、最初に「30分くらい」と言っていたはずが、1時間半も経っていた。
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「まだ時間あるので、少し飲みますか?」と彼女が誘ってきた。
ただ、その日は少し遅めのお茶だったし、翌日に予定もあったので断った。
すると彼女は笑いながら言った。
「同い年の男からはしつこく誘われるのに、おじさんに断られるなんて辛いですね」
確かにそうかもしれない。
でも僕にとっては、そのくらいの距離感がちょうどいい。
「次は最初から飲みで。予定が合えば行こうね」
そう言葉を残して、その日は解散した。
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それから彼女とは、定期的にメッセージのやり取りをしている。
マッチングアプリで会った男性の感想や不満が、時折送られてくるのだ。
たぶん彼女にとっては、安心して愚痴を吐ける相手になったのだろう。
また不満が溜まったり、面白い話ができたときは、飲みに行って話を聞いてあげようと思う。
今回は飲み友達みたいな感じでしたが、SNSでもこんな出会いがあるんだとしみじみしました。
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