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外国映画ベスト200 その㉞「緑の光線」「月の輝く夜に」「恋恋風塵」

緑の光線/エリック・ロメール 1986

 ヌーヴェルバーグ派の監督の中で最も遅咲きながら、多くの監督に影響を与えた独自の製作スタイルを確立したエリック・ロメール。まるで日常生活を覗き見しているような会話劇は、必要最低限のスタッフだからこそ生まれるものではないだろうか? 恋人がいないデルフィーヌは、友人とヴァカンスに行くつもりがドタキャンを食らってしまい、一人旅をすることに。旅行中、彼女は太陽が沈む瞬間に見える“緑の光線”を見ると幸運が訪れるという話を聞く…。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。

月の輝く夜に/ノーマン・ジェイソン 1987

 映画黄金期のスクリューボールコメディ依頼、ハリウッドでは数多くのラブコメが製作されてきた。監督は「夜の大走査線」「華麗なる賭け」などのノーマン・ジェイソンで、様々なジャンルを手掛けてきたからこその奥深さがある。舞台は、ニューヨークのリトル・イタリー。幼なじみのジョニーからプロポーズされ、結婚することになったバツイチのロレッタ。彼女はひょんなことから、ジョニーの弟・ロニーと関係を持ってしまう…。アカデミー主演女優賞をとったシェールと、ニコラス・ケイジの掛け合いが楽しい作品だ。

恋恋風塵/ホウ・シャオシェン 1987

 台湾映画の世界に広めた立役者であるホウ・シャオシェン。「童年往事 時の流れ」本作「悲情城市」という初期作品はどれもよいが、中でも一番シンプルに悲恋を綴ったこちらが印象に残る。田舎から都心に出てきて、夜学に通いながら働いている幼馴染の少年・ワンと少女・ホン。成長するにつれ、お互いを恋の相手として意識し始める二人だが、ワンが兵役に就くことになったことから思わぬ方向に…。ヒロインを演じたシン・シューフェンは、街で監督にスカウトされ、上記の3作でヒロインを演じた。沈黙の中に強い意志を感じる表情で強い印象を残したが、アメリカへ移住、結婚するために引退した。まさに、ホウ・シャオシェン作品のミューズだったといえるだろう。

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