マニーハニー(マックスアライド)/裏モノ連チャン機編-14-【4号機】(パチスロ連チャン機烈伝 第14回)
■「マイルド」という革命、マックスアライドとマニーハニーが体現した裏モノの理想形
知る人ぞ知る機種を語ることの意味
パチスロの歴史を振り返るとき、人々の記憶に残るのは往々にして「極端な機種」ばかりだ。爆裂AT機の代名詞となったミリオンゴッド、万枚を量産したバジリスク絆、あるいは設定1でも赤字になりかねないほどの挙動を見せた初代北斗の拳……。語り草になるのは、常に「極端さ」を持った機種である。しかしパチスロの歴史は、そういった「極端な存在」だけで成り立っていたわけではない。光が強ければ影もまた深い。目立たないところで、地道に、しかし確かな熱量を持って愛された機種たちが存在した。マックスアライドの台、そしてその中でもとりわけマニアックな位置に佇む「マニーハニー」は、まさしくそういった「知る人ぞ知る名機」の系譜に属する一台だ。「マニーハニー? 何それ?」という反応が大多数だろうことは百も承知で、あえてこの機種を語ることに深い意味がある。なぜなら、この機種を語ることはそのままマックスアライドというメーカーの本質を語ることになり、さらにはパチスロ4号機時代における「裏モノ文化の理想形」とは何であったかを問うことにもなるからだ。
パチスロ連チャン機烈伝 第14回 マニーハニー(マックスアライド)/裏モノ連チャン機編-14-【4号機】
※ 2026年05月25日08時44分
■マニーハニーという機種の立ち位置
まず、マニーハニーというパチスロ機について、その輪郭を描いておこう。マックスアライドは4号機時代に複数の機種をリリースしたメーカーだが、トリプルクラウン(特に沖スロ版)の大ヒットで知られる一方、本土向けの機種については「知っている人は知っている」という認知度の低さが特徴的だった。マニーハニーはその中でも特にマイナー寄りに位置する機種であり、全国的な設置台数も限られていた。機種名「マニーハニー」という響きは、どこかビリー・アイドルの「モニー・モニー」や古いロックンロールナンバーを連想させる。西部劇風のデザインを採用し、ボーナス絵柄には「誰このおっさん?」と言いたくなるような無骨なキャラクターが描かれていたこと。メーカー伝統の7のデザインは健在でありながら、全体的なインパクトはどこか地味で、派手さを求めるスロッターには素通りされがちな台だった。しかし、この「地味さ」こそがマニーハニーの、そしてマックスアライドのパチスロという存在の本質を象徴しているのかもしれない。華やかさを競うのではなく、じっくりと打ち手に向き合う設計思想。それがこのメーカーのDNAだった。
■ここから先、4号機時代の“禁忌”に触れます。
マニーハニーという機種を語っているつもりが、
気が付けば私は、もっと危うい場所まで来てしまった。
「マイルドアライド」。
この一言を、本気で掘り始めると、
もはや単なる懐古パチスロ談義では済まなくなる。
なぜマックスアライドの裏モノには、妙な統一感があったのか。
なぜ「あまり爆裂しない裏モノ」という、矛盾した概念が成立していたのか。
なぜ打ち手の間で、
「あそこは民に優しかった」
という異様な評価が定着したのか。
そして――
なぜ、数ある4号機メーカーの中でも、
マックスアライドだけが今なお“特別な空気”を纏って語られ続けるのか。
ここから先は、少し危ない。
裏モノ。
メーカー関与疑惑。
トリプルクラウンだけが生き残った理由。
消えていった「硬派メーカー」たち。
そして、4号機時代という巨大な熱狂が最後に何を壊したのか。
これは単なる機種解説ではない。
日本パチスロ史の地下水脈に潜っていく話になる。
ここから先は
パチスロの往年の名機を機種毎に、思い出と共に語り尽くすノスタルジックなコラムを全話お楽しみ頂けます。現在は裏モノ連チャン機編を随時執筆中で…
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはSMクラブの運営費に全額使わせていただきます!
