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香りで描いた風景たち

香りの仕事をしていると、

「香水を作っているのですか?」

と聞かれることがあります。

私が作ってきたのは、
香水だけではありません。

写真の世界に寄り添う香り。

舞台の物語に寄り添う香り。

ホテルで過ごす時間に寄り添う香り。

私はこれまで、
さまざまな場所に香りを届けてきました。

写真家・サトウヒトミさんとの展示では、
作品の世界観を香りで表現しました。

舞台では、
観客が物語の中へ入り込むための空気を。

ホテルでは、
訪れた人が深呼吸したくなるような時間を。

香りは主役ではありません。

けれど、
目には見えない形で
その場所の記憶になります。

私は香りを作る時、

「何の香りを作るか」

ではなく、

「どんな時間を届けたいか」

から考えます。

安心。

静けさ。

高揚感。

余白。

香りは、
その感情を運ぶための媒体です。

振り返ると、
私が香りで描いてきたのは
香りそのものではなく、

人の記憶に残る風景だったのかもしれません。

これから少しずつ、
それぞれの物語についても綴っていきたいと思います。

ps.タイトルの写真は、写真家サトウヒトミさんの
「OVER THE WINDOW」
Canon gallery 銀座で行った際のものです。
入り口のカーテンに香りを足しヒトミさんの世界にへ。空間演出を行いました。

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