【道東ひとり旅①】午前3時半、ひとり霧多布へ
今日も読んでくれてありがとうございます。
午前3時30分。
まだ外は暗い。
ジムニーには、テント、シュラフ、キャンプ道具、着替え。
そして、買ったばかりのカメラを積み込みました。
行き先は北海道の東、浜中町の霧多布です。
今回の旅は、直前まで行き先を迷っていました。
道北へ行こうか。
霧多布へ行こうか。
天気予報を何度も見ながら、最後に選んだのが霧多布でした。
目的の一つは、野生のラッコを見ること。
そしてもう一つは、新しいカメラで久しぶりにじっくり写真を撮ることです。

荷物を積み込むと、ジムニーの荷室はほぼいっぱい。
「こんなに必要なのかな」
とも思います。
でも、それも今回の旅の目的の一つ。
これから旅を重ねながら、本当に必要なもの、いらないものが分かってくるはずです。
ひたすら東へ
朝3時半に出発して、ひたすら東へ向かいます。
途中、トマム周辺では雲海が広がっていました。
写真を撮ろうかとも思いましたが、先は長い。
今回はそのまま通過。
午前9時頃、浜中町に到着しました。
まずは給油。
ガソリンはリッター170円。
高い(笑)。
長距離を走る北海道では、ガソリン代も馬鹿になりません。
海を見下ろすキャンプ場
キャンプ場に到着して受付を済ませます。
そのとき受付の方から、
「ここは車中泊する人が多いですよ」
と聞きました。
こんなに景色のいいキャンプ場なのに、どうして車中泊なんだろう。
そのときは、特に深く考えませんでした。
私はもちろんテント泊です。
海を見下ろせる場所を選んで、今日の我が家をつくります。

テントを張り終えて眺めてみると、なかなかいい。
一歩外に出れば海がある。
こういう場所で過ごしたくて、ここまで来たんですよね。
浜中名物「オムトン」
テントを張り終えると、お腹も空いてきました。
昼食はレストラン霧多布へ。
ここで注文したのが、浜中名物だという**「オムトン」**。

オムライスにとんかつ。
そこにトマトベースのソースがかかっています。
オムライス+とんかつ=オムトン。
なるほど、分かりやすい(笑)。
朝3時半から走ってきた身体には、こういうガッツリした食事がちょうどいい。
旅先でその土地のものを食べる。
これも旅の楽しみです。
夕日を探してアゼチ岬へ
食事のあとは、アゼチ岬へ向かいました。
目的は観光というより、夕日撮影の下見です。
景色はいい。
ただ、実際にカメラを構えてみると、草丈がかなり高い。
今回持ってきたのは、小さな三脚。
これでは草を越えてカメラを構えることができません。
夕日の撮影場所としては却下。
行ってみなければ分からないものです。
そして次に向かったのが、霧多布岬。
ここで今回の旅の目的の一つを、早くも達成してしまいました。
ラッコがいた
海を眺めていると――
いました。
野生のラッコです。

海面に仰向けになって浮かんでいます。
望遠レンズを取り出して撮影。
使ったのは75-300mm。
35mm判換算で最大600mmです。
600mmもあれば十分だろう。
出発前はそう思っていました。
でも、実際に撮ってみると――
まだ短い(笑)。
ラッコは思った以上に遠くにいます。
それでも、野生のラッコを自分の目で見て、自分のカメラで撮ることができました。
写真の出来より、
「本当にいた」
そのことの方がうれしかった。
そして岩場にはウミウの群れ。

海と岩と野生の生き物。
ようやく道東まで来たことを実感しました。
夕日は琵琶瀬へ
夕方になり、太陽が沈む方向を見ながら撮影場所を考えます。
アゼチ岬はやめた。
そこで向かったのが琵琶瀬方面でした。
夕日に照らされる景色を期待して、カメラを構えます。
何枚か撮ってみましたが、どうもしっくりきません。
結局、自分としてはそれほど気に入った写真にはなりませんでした。
まあ、こんな日もあります。
写真を撮るためだけに旅をしているわけではありません。
旅をしていて、心が動いたら写真を撮る。
今は、それくらいがちょうどいい気がします。
「車中泊が多い」の意味が分かった
日が落ちてからキャンプ場へ戻りました。
そこで、昼間には気づかなかったことに驚きます。
湿気がすごい。
潮風そのものが湿っているような感じです。
衣服もしっとり。
シュラフもしっとり。
何となく身体までベタベタします。
そこで、昼間に受付で聞いた言葉を思い出しました。
「ここは車中泊する人が多いですよ」
ああ、そういうことか。
ようやく意味が分かりました(笑)。
昼間は、
「なんて素晴らしいキャンプ場なんだ」
と思っていたのに、夜になると少し印象が変わります。
景色の良さと、キャンプの快適さは別物。
これも実際に泊まってみなければ分からないことでした。
それでも、空を見上げれば
そんな霧多布の夜。
ふとテントの外に出て空を見上げると、たくさんの星が見えていました。
新しいカメラを三脚に載せます。
まだ操作には慣れていません。
設定を変えては撮り、また変えては撮る。

テントの明かりの向こうに、星空が広がっていました。
夕日の写真は思うように撮れなかった。
ラッコは600mmでも遠かった。
持ってきた三脚は小さすぎた。
そして、想像以上の湿気。
思っていた通りにならないことばかりです。
でも、
「来てよかったな」
と思いました。
旅は、行ってみなければ分からない。
写真も、道具も、キャンプも。
そして、自分がどんな旅をしたいのかも。
霧多布での最初の夜。
星空を眺めながら、そんなことを思いました。
つづく。
