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注文住宅・建売・マンション、あなたに向いている住まい診断 【完全版】



「注文住宅にするか、建売にするか、それともマンションか」

(この記事は、新築で建てる・買うことを前提にした比較です。中古を買ってリフォーム・リノベーションする、という選択肢も含めて迷っている方は、その比較はまた別の記事で扱う予定です。)

迷った末に「まあこれでいいかな」で決めてしまう人、かなり多いです。

実際にあった話

正直に言うと、これは他人事ではなく私自身の話です。

 15年前、家を建てるとき、見た目がきれいで公園もあり、小中学校も近い、そんな新しい造成地を選びました。通勤は車だったし、妻も車を持ったので「まあ大丈夫だろう」と…

けど、子どもが育って高校・大学に進学する頃から、状況が変わってきました。地元の公立高校は微妙に距離があって、雨や天候が悪い日は車の送り迎えが必須。大学は最寄り駅まで徒歩30分もあって、そこからバス代・電車の定期代がかなりの出費になっています。15年前には見えていなかった「通学」というコストが、子どもの成長とともに重くのしかかってきました。

特に電車やバスで通勤する人は、駅からの距離をここでケチらない方がいいです。土地代を抑えるために徒歩20〜30分の場所を選ぶ人は多いですが、それを何十年も、しかも天候関係なく歩くと考えると、住宅ローンに数百万円上乗せしてでも駅近を選んだ方が、結果的にコスパが良いこともよくあります。会社が交通費を満額出してくれるかどうかも、地味に効いてきます。共働きなら、自分だけでなく配偶者の通勤事情も一緒に考える必要があります。

Q. じゃあ、ネットで「注文住宅 建売 マンション 比較」って調べればいいんじゃない?
A. 半分正解で、半分足りません。

 理由はシンプルで、検索して出てくる比較記事は「一般論としてのメリット・デメリット」しか書いていないからです。「自由度が高い」「資産性がある」「コストが抑えられる」…どれも間違ってはいないんですけど、それがあなたの家族構成、予算、転勤の可能性、子育てのタイミングに当てはまるかどうかまでは、誰も教えてくれません。

現場にいた実感として言うと、住宅営業は「自分が売っている商品」を勧めるようにできています。注文住宅の会社は注文住宅を、建売の会社は建売を勧めます。中立の立場で「あなたには実はこっちの方が向いてますよ」って言ってくれる人は、正直ほとんどいません。


ここから先で、注文住宅・建売・マンション、それぞれのざっくりした向き不向きを整理します。

注文住宅が向いている人

 間取りやデザインに強いこだわりがある 土地探しから含めて、時間をかけられる 予算にある程度の余裕があり、追加費用にも対応できる

向いていないのは逆に、「早く住みたい」「予算をきっちり守りたい」タイプです。注文住宅は、打ち合わせを重ねるほど「あれもこれも」で予算が膨らみやすい仕組みになっています。正直、決めることの多さそのものが負担になる人には向いていません。

建売が向いている人

 転勤の可能性があり、いずれ売却する前提の人 20年程度の居住で、その後の住み替えを想定している人 土地の値上がりを見込んで、資産として考えている人 将来の修繕費や毎月の光熱費については、あまり気にしないと割り切れる人 とにかく通勤・利便性を優先したい、家にいる時間が短い人 間取りや設備が「万人受けする標準的なもの」でも構わない、外観や人目を気にしない人

向いていないのは、隣家との距離や生活音を気にする人です(駅近で人の入れ替わりも多く、防犯面や騒音面で不利になりやすい)。長期的な資産価値や売却のしやすさを重視する人にも向きません。建物の価値は年数とともにほぼゼロになるため、人気のないエリアだと将来売れなくなるリスクがあります。光熱費や修繕費まで含めたトータルコストを気にする人も、注文住宅の方が生涯コストは安くなるケースが多いので、向いていません。

マンションが向いている人

 立地や利便性を最優先にしたい 管理や修繕を自分で考えたくない、任せて楽をしたい 将来的な住み替え・売却も視野に入れている

向いていないのは、「一戸建てのような庭やプライバシー」を求めるタイプです。マンションは共用部分のルールや管理費など、自分だけでは決められないことも多いです。

ここまでが、いわば一般論です。正直、ここまでは検索すればだいたい近いことは出てきます。

けど、実際に決めなきゃいけないのは「一般論としてどれが優れているか」じゃなくて、「自分たちの家族構成・予算・将来設計だと、どれを選ぶと後悔しないか」ですよね。

この記事の無料部分では、注文住宅・建売・マンションの大きな違いを整理しました。 有料部分では、チェックリストであなたの傾向を診断し、タイプ別に金額の目安・今後の進め方・実際にあった話まで、具体的な行動につなげられる形でまとめています。

具体的には、

  1. 診断チェック(あなたのタイプが分かります)
    ・注文住宅向きかどうかのチェックリスト
    ・建売向きかどうかのチェックリスト
    ・マンション向きかどうかのチェックリスト
    ・僅差だった場合の考え方

  2. 予算早見表

  3. 住宅ローンの事前審査で気をつけるべきこと

  4. 正直に言うと「買ってはいけない人」のチェックリスト

  5. 契約前に担当者に聞くべき質問リスト

を、全部まとめてお渡しします

【ここだけの話】

 見積書に「予備費」として大きめの金額があらかじめ積んである。これを見て「丁寧な見積もりだ」と思う人が多いのですが、現場感覚で言うと、むしろ逆のサインです。

中身をちゃんと詰めきれていないから、とりあえず100万円くらい乗せておく。正直、そういう見積もりは珍しくありません。もともと概算でしかない見積もりに、さらに曖昧な数字を足しているだけなので、結局何にいくらかかっているのか、お客さん自身もよく分からなくなります。

信頼できる見積もりは、「今の時点で決まっているもの」が正確に書かれているものです。お客さんが選んだもの、図面に落とし込まれているものを、そのまま「今はこれです」と正直に出す。そのうえで「他に今の時点で欲しいものはありますか?」と聞いて、分かっているものはその場で見積もりに反映するか、後日改めて出し直す。この先どれくらい追加になりそうか、経験からの目安を口頭で伝えることはできますが、それを見積書の金額に紛れ込ませるべきではありません。

最近は、今の生活費や今後のライフプランまで聞いた上で、現実的な見積もりを組み立てるやり方に変わってきています。「ざっくり出しておいて、最後に営業が帳尻を合わせる」という以前のやり方とは、そもそもの考え方が違います。

ここから先は、営業担当に相談する前に、自分たちの中で答えを出すための診断表です。

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