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【MEGAの称号は伊達ではない!】MC TOYS MEGA MOTOBOTのレビュー!

トランスフォーマーとゴーボッツ。80年代中頃の北米変形ロボット玩具市場は2大勢力の独壇場となっていた。

しかし、光があれば影も生まれる。
雑貨屋やスーパーマーケット、1ドルショップなどのおもちゃコーナーにはTFでもゴーボッツでもない「第三勢力」とも言える魑魅魍魎が蠢いていたのだ。

今回はそんな第三勢力的マイナー変形ロボ、MC TOYSが世に放った「MEGA MOTOBOT」をご紹介!


・MC TOYSとMOTOBOTシリーズの歴史

まずはMC TOYSとMOTOBOTシリーズの歴史について軽く触れておこう。
MC TOYS(May Chong Toy Company)は1967年香港で創業した老舗玩具メーカーだ。自動車系トイを得意としており、現在は「Maisto」の社名で知られる。ミニカーマニアの読者諸兄なら一度は見聞きしたことがあるのではないだろうか。

そんなMC TOYSが1983年頃にリリースしたのが「DynaBot」。これが後のMOTOBOTシリーズの原初である。つまりTFよりちょっとだけ先輩なのでパチ扱いすると怒られるぞ!

Dyna Botから始まったMC TOYS製変形ロボの系譜は名前やカラースキーム、ラインナップを変えながら社名がMaistoに変更された1990年以降も続き、なんと発売から15年近くが経過した90年代後半まで販売されていた。しれっと大ロングセラーだったのだ。

ちなみにMOTO-BOT一族の詳しい歴史や権利関係はビックリするほど複雑怪奇でここには書ききれないので気になる人はマイナー変形ロボのアカシック・レコード的サイト「The Liberator」のMOTO BOTのページをチェックだ!(他力本願)(なんならThe Liberatorの管理人ですら全貌を把握できていないらしい)

・MEGA MOTOBOTシリーズについて

MEGA MOTOBOTシリーズはその名の通り通常のMOTOBOTの「メガ」バージョン、要するに豪華版という位置付けだ。ラインナップは6輪トラックとトレーラートラックの二つに大別され、それぞれ付属パーツで3バリエーション、合計6種類のラインナップで構成されており、後に6輪トラックにはライト&サウンド付きのバージョンが追加された。

・ビークルモード

それでは本体のレビューに移ろう。
今回入手したのは6輪トラックタイプ。メルセデス・ベンツのウニモグを彷彿とさせる無骨なボディ形状にミリタリーチックなオリーブドラブカラーがよく似合っている。またキャブ部分にはダイキャストパーツ、フロントのグリルガードにはメッキパーツが奢られており、重厚感も中々の物だ。

本来は荷台に銃座が備わるためダボ穴が開けられている。(今回入手したものは欠品)

MOTOBOTシリーズ共通の特徴としてプルバックモーターが内蔵されており、特にMEGA MOTOBOTには大型のモーターが備わるため力強い走行アクションが楽しめる。ゴムとプラスチックの2ピース構成のタイヤホイールは走行安定性の確保だけで無く、質感を高め全体の印象を引き締めることにも一役買っている。

・変形させてみよう!

いよいよMEGA MOTOBOTをBOTに変形させていくが、その前に彼らを入手した読者諸兄のために一つ注意喚起をしておこう。

MOTOBOTシリーズの基本的な品質は80年代チープ系変形ロボの中では高い部類に入るが、所詮チープトイなので構造はかなりペラく、変形機構のタイトさと経年劣化も相まってかなりデリケートなブツに仕上がっている。

乱雑に扱えばツメやらヒンジやらを粉砕して枕を濡らす羽目になるのでシリコンスプレー等を併用して丁寧に扱おう。

まずは脚部の変形から。
荷台を後方に引き出す。するとスライド溝が八の字に切ってあるため左右に分割される。なかなか芸が細かい。

そして分割した荷台を180度回転させつつさらにスライド!
このダイナミックさは彼の変形プロセスにおける最大の見せ場と言っても過言ではないだろう。

プルバックモーターが内蔵されたギアボックスを取り外し、踵にある取り付けジョイントに差し替える。これはMOTOBOTシリーズの共通構造であり、ロボットモード最大のギミックに繋がる重要ポイントだ。

下半身が整ったので付きは上半身に移ろう。
左右のフェンダーをタイヤホイールごと展開し…


タイヤホイールを裏返す事で腕と拳が形成される。
単にサイドセクションを左右に引き出すだけで「腕」としない気合の入った構造だ。MC TOYSのロボ担当の設計者が本気だったことが十分に窺える。

そしてグリルガードを後方に倒し、頭部を引き出せば…

・ロボットモード&ギミック

MEGA MOTOBOT (6輪トラックタイプ)ロボットモードの完成だ!

見よ!この味わい深くも堂々たるフォルム!
正しく「80年代マイナー変形ロボ」のあるべき姿と言えるだろう。

(背後から見てはいけない)
たらこ唇がチャーミングなハンサムフェイス。

ロボットモードでの可動ポイントは腕の上下のみ!
しかしMOTOBOTのギミックの醍醐味は可動に在らず。


よく見るとつま先に小さなキャスターが取り付けられている。皆様、もうお分かりですね?

驚異の直立疾走!
MOTOBOTシリーズの最大のウリ、それはそれは両モードでプルバック走行が可能なことだ。
差し替えとはいえ、天下のTFですら後出ししたこのギミックを80年代前半に採用しているのはかなり挑戦的と言えるであろう。

・サイズ比較

MEGA MOTOBOTが「メガ」たる所以はそのサイズにもある。
ビークルモードをホットウィールと、ロボットモードをコアクラスのTFと比較してもこの通り、かなりボリューミーなサイズであることがお分かりいただけるだろう。

・終わりに

マイナーでチープながらも魅力満載の変形ロボ、MEGA MOTOBOTはいかがだっただろうか。

前述の通りMOTOBOTシリーズは15年近くにわたる長期販売が為されたロングセラー商品だった。シンプルで安価、しかしそれ以上の旨味があった故の功績と言える。

15年という年月は原点である「DynaBot」で遊んだ子供たちが成長し大人になるには十分な時間だろう。DynaBotで遊んだ少年が父となり、息子と共にMOTOBOTとして再会する。そんな物語がどこかで紡がれていたかもしれない。

残念ながらMOTOBOTシリーズは我が国では見つけにくい。おそらく正規輸入されておらず、仮に流通していたとしても球数はあまり多くはないだろう。しかし輸入トイショップやフリマアプリ、ネットオークションでは稀に出物があるので手が届く範囲であればぜひ手に取ることをオススメする。きっと「チープ」の一言では片付けられない魅力に気づくことだろう。

最後までご拝読いただきありがとうございました!
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それでは、次の記事でお会いしましょう!

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