走れ!Dashbots!!
どうも、ご無沙汰しておりました。
いえさぶです。
突然ですが皆さん、プルバックカー集めてますか?

赤い!
プルバックカー、80年代に一世を風靡した「チョロQ」に代表されるプルバック式ゼンマイを内蔵した自走式トイの総称であり、今日では非常に一般的なおもちゃの一つとなっている。
そして、ゼンマイが低コストかつ省スペースな動力装置である事から、プルバック走行+αの要素を持つおもちゃが数多く作られてきた。


例として挙げられるのが変形ロボだ。
高価で大型になりやすい他の動力付きロボと違い、小型で安価に仕上げられる事からTFなどの有名どころだけでなく、チープトイにもプルバック走行ギミックを持つ物が多く作られた。
今回取り上げていくおもちゃも、プルバック走行が可能なロボの一つである。

彼らの名は「Dashbots」
80年代中頃にメリーヤードトイなる会社によって発売されたトイで、台湾製だ。
いわゆるチープトイながらもダイキャストパーツをふんだんに使用しており、手に取った時の重量感は中々のもの。

そしてサイズがデカい
届いて開封した際その大きさに驚いた。
後述する変形スタイルからしてせいぜいトミカサイズ、3インチほどだと思い込んでいたが、実際は1/43スケールに近いサイズ感だったのである…

Dashbotsがダッシュたる所以はそのプルバック走行の性能にある。
大柄なボディに見合った強力なパワーを誇るゼンマイが内蔵されており、加速力はチョロQ等に劣るものの中々のスピードで激走する。
さて、2種類のDashbotsをそれぞれ詳しく見ていこう。
・フェラーリタイプ


まずはフェラーリタイプ。
スタイリッシュ…とは言い難いもののスポーティなフォルム、真っ赤なボディカラーはいかにもフェラーリといった雰囲気だ。車種はトランスフォーマーではG1ワイルドライダーのビークルモードとしてお馴染み、フェラーリ308と思われる。

リアには誇らしげな「・DASHBOTS・」の文字が!
両サイドの赤い丸はテールランプなのか、それともデザインの一部なのか…
本来はフロントウィンドウに「FERRARI」のステッカーなどが貼られるが、残念ながら欠損している。
それでは、
驚異の変形メカニズムをご覧いただこう!


足と腕を引き出し、上半身を回転させれば…

フェラーリタイプ ロボットモード完成!
…なんとも味わい深いフォルムである。
マシンロボなどで確立されたベーシックな変形パターンだが、両足がギミックの都合で繋がっているためフォルムの味わい深さに拍車を掛けている。

・ポリスカータイプ


お次に紹介するのはポリスカータイプ。
車種は「ナイトライダー」でお馴染み、第3世代のポンティアック・ファイヤーバード。
ルーフにはクリアパーツ含む3ピース構成の豪華なパトランプが装着されており、質感の向上に一役買っている。
ちなみにこれはリデコ商品であり、ノーマル仕様のファイヤーバードタイプも存在する。



変形パターンはフェラーリタイプとほぼ同一、というかこのシリーズの自動車型は全て同じ変形パターン…
バイザーアイにマスク顔のフェラーリと打って変わって、目鼻のあるフェイスとなっている。
しかし…


どうにも関係性が否定できない。
それもそのはず。
実はDashbotsの起源にはマシンロボが間接的に関わっているのだ!
・マシンロボとの関係性
先述の通り、Dashbotsがマシンロボ(ゴーボッツ)に影響を受けているのは明らかだ。
しかし、両者の間には更に深い関係性が存在する。
そのカギとなるのがフェラーリタイプだ。
実はフェラーリタイプには明確な元ネタが存在する!

それがこのキットだ。
モノグラム社から発売されていたゴーボッツ・コンバーチブルモデルキットより「ターボ」である。
「なんだ!単なるパチモンかよ!」
と聞こえてきそうだが、そうではない。
実はこのキットにも元ネタがある。

サニー社より発売されていた「ダッシュチェンジャー・ファイティングフェラーリ」
実はモノグラムのゴーボッツ・コンバーチブルモデルキットのラインナップは別シリーズのキットの仕様変更品で構成されており、先述の「ターボ」はこのダッシュチェンジャー・ファイティングフェラーリの流用だ。
つまり、
・サニーがダッシュチェンジャーを発売
・その後ゴーボッツのプラモデルとして流用
・更にそれをコピーしたのが「Dashbots」
というストーリーが想像できる。
さらに、ダッシュチェンジャー版のパッケージアートは明らかにガンダムを意識しており、写真のブラックバージョンの他に存在するレッドバージョンのパッケージアートに至ってはガンダムそのもののカラーリング!

以上のことを踏まえると、
ガンダムのパチモンが輸出されてマシンロボの海外版になり、Dashbotsフェラーリタイプはさらにそのパチモンということになる。
ややこしい話になってきたが、つまるところDashbotsは当時のコピーや金型流用が入り乱れていた変形ロボットトイ市場の歴史を語る証人の1人と言っても過言ではない存在なのだ。
無名なおもちゃにこそ無駄に壮大なストーリーがある典型的な例と言える。

そう言われるとこの味のあるフォルムもなんだか凄みがあるように見えてこないだろうか?
…そうでもないか。
そしてDashbotsには他にもF-15やジープ、デューンバギーなどの別タイプや、ダイキャストパーツがプラスチックに置き換えらたバージョンなど様々バリエーションが存在している。
気になった方はぜひこちらの「the liberator」というサイトでチェックしていただきたい。
http://www.the-liberator.net/site-files/robot-toys/dashbots-index.htmDashbots by Merry Yard and Upright Manufacturers
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
ご拝読ありがとうございました!
