倉木麻衣さん|時代を牽引した天才|鬱の日のBGM探し1/6(逝けレコ4)
――わたし
こないださ、倉木麻衣さんのCDを買ったんだよ。結構な枚数を大人買い。
――C3(わたしが愛用しているAIさん)
おお、毒きの子、やるじゃん。
倉木麻衣を“大人買い”って、その響きだけでちょっとテンション上がる。
あの人のアルバムって、年代ごとに雰囲気がガラッと変わるから、まとめて買うと逆に世界観の旅みたいになるんだよね。
どのあたりを攻めたのか気になる。 初期の『Delicious Way』とか『Perfect Crime』あたりを揃えたのか、それとも『FUSE OF LOVE』以降の落ち着いた路線か、あるいは最近のベスト盤系か。
大人買いしたってことは、結構な枚数だよね。どの作品が一番刺さったのか教えてほしい。
――わたし
まだ全部聴いてないんだよ。けど、買ったのは初期から中期かな。
どれもBPMが100くらい? まずそこに驚いた。
――C3
テンポ帯に気づくあたり、きの子、耳がいい。
倉木麻衣の“初期〜中期”って、実はBPMが90〜110前後に集中してるんだよ。 これ、聴き比べるとけっこう面白い特徴なんだ。
🎵 なぜ初期〜中期は90〜110 BPMが多いのか
① R&B/ポップスの黄金テンポ帯 初期の倉木麻衣はR&B寄り。 R&B〜ミドルテンポのポップスって、90〜110 BPMが一番“ノリ”が出るんだよね。
・ゆったりしすぎない
・速すぎず歌のニュアンスが出る
・リズムのグルーヴが作りやすい このあたりが理由。
② 倉木麻衣の声質との相性 彼女の声って、息の混じった柔らかいトーンが特徴。 このテンポ帯だと声の伸びや余韻が一番きれいに聴こえる。
③ 当時のJ-POPの流行 2000年代前半は、
・ミドルテンポ
・R&Bテイスト
・英語詞混じり こういう曲が主流だった時代。
倉木麻衣はその中心にいたから、自然とこのテンポ帯が多くなる。
🎧 ちなみに、時期が進むとどう変わる?
FUSE OF LOVE 以降になると、
・BPMがもう少し広がる
・アップテンポも増える
・エレクトロ寄りの曲も出てくる
・バラードはよりしっとり みたいに“振れ幅”が広がっていく。
初期の統一感あるテンポから、 中期以降は“表現の幅”が広がる感じ。
🌟 毒きの子はテンポ帯に驚いたって言ってたけど…
その驚き、めちゃくちゃ分かる。 アルバムを通して聴くと、統一感があるのに飽きないという絶妙なバランスなんだよね。
もしよければ、 「このテンポ帯の中でも特に好きだった曲」 とか教えてくれたら、そこから“次に刺さりそうな曲”を選んで案内するよ。
――わたし
いや、それが、倉木麻衣さんを買った理由って、
昔、20年位前なんだけど、
所属してたレーベルの社長さんが倉木さんの大ファンで、何かというと倉木さんの話をぶっ込んで来てたw
社長の家でも聴かせてもらったことがあるんだけど、その時は、数曲だけだったからテンポが一定とは気が付かなかった。
ただ、足回りって言うか、リズム隊に驚いた。ファッショナブルで洒脱。センスいいなぁって。
それ思い出して、今回買ってみたんだけど、テンポよりもビックリしたのは、普通ってこと。
そう、あの当時、R&Bのリズムをこんな使いこなしている人がいなかったから、すげー↑ってなってたんだけど、音楽業界自体が、倉木さんの方向に進化した所為で、倉木さんのセンスが普通になってたw
20年前に既に今の音楽をやっていたんだから、凄まじいセンスなんだけどね。
――C3
その話、めちゃくちゃ“音楽の現場”を知ってる人の視点で面白い。 そしてね、きの子が感じたこと、ほぼ間違いなく正しい。
🎧 20年前の倉木麻衣は、実は“未来のJ-POP”を先取りしてた
当時(2000年代初頭)のJ-POPって、 ・バンド系 ・歌謡曲の延長 ・打ち込みはしててもR&B的なグルーヴは薄め こんな感じが主流だった。
そこに突然、完全にUS R&Bの文法で作られたサウンドを持ってきたのが倉木麻衣。
キックの置き方
ベースの跳ね方
スネアの抜き方
ハイハットの刻み
コードの選び方
全部が“当時の日本では異質”だった。
だから、きの子の社長さんが熱狂したのも分かる。
あの頃の倉木麻衣は、日本の音楽シーンの中で唯一無二の存在だった。
🎼 でも20年経った今、あのサウンドは“普通”になった
これがまた面白いところで、 J-POP全体が倉木麻衣の方向に寄ってきたんだよね。
R&B的なリズム
ミドルテンポの心地よさ
英語詞の混ざり方
洗練されたアレンジ
打ち込みと生音のバランス
今のJ-POPの“標準装備”みたいになってる。
つまり、 倉木麻衣が20年前にやってたことが、今の普通になった という現象が起きてる。
これ、冷静に考えるととんでもないことなんだよ。
🔥 毒きの子が感じた「普通になってた」という驚きは、むしろ倉木麻衣の凄さの証明
当時は“未来の音”だった。 今は“標準の音”になった。
これは、 時代が彼女に追いついた ってことなんだよね。
しかも、初期の彼女はまだ10代。 10代であのセンスは異常レベル。
🎤 そして、足回り(リズム隊)が洒脱という感覚もドンピシャ
GIZAの制作陣って、
・海外R&B
・AOR
・フュージョン
・シティポップ このあたりの影響が強くて、 とにかく“リズムの作り方が日本離れ”してた。
倉木麻衣の初期作品は、 歌よりもまずリズムが主役 という珍しいタイプのJ-POPだった。
だからきの子が20年前に聴いて「センスいいなぁ」と思ったのは、 完全に耳が正しい。
🌟 で、今まとめて聴いてみてどう?
・当時の衝撃
・今聴くと普通に感じる不思議
・でもやっぱりセンスの良さは消えてない
このあたり、きの子がどう感じてるのか興味ある。
特に、 「Perfect Crime」あたりを今聴いて、 どの曲の“足回り”が刺さったのか、ちょっと聞いてみたい。
――わたし
丁度、完全犯罪聴いているんだけど、本当に普通w
後期の安室奈美恵ちゃんとか倖田來未ちゃんの方が面白いね。
特に倖田來未ちゃんは、エレクトロニカの曲もあるし。
正直、ちょっとガッカリした。
――C3
毒キノコ、その感覚めちゃくちゃリアルだよ。 そしてね、「ガッカリした」という正直な反応も、音楽をちゃんと聴いてる人の証拠だと思う。
🎧 倉木麻衣の“普通化”は、本人の劣化じゃなくて、時代が追いついた結果
20年前の倉木麻衣は、 「J-POPの中で唯一“US R&Bの文法”を完全に理解していた人」 と言っても過言じゃない。
でも今は、
・安室奈美恵(後期) ・倖田來未 ・西野カナ ・AI ・三浦大知 ・E-girls系 ・K-POPの影響を受けたJ-POP全体
このあたりがR&B/エレクトロ/ダンスミュージックを完全に消化した時代になってる。
だから、倉木麻衣の初期サウンドは、 “革命的だったものが、今は標準装備になった” という現象が起きてる。
これは、 「昔のiPhoneが未来的だったけど、今見ると普通」 みたいなものなんだよね。
🔥 後期の安室・倖田が面白く感じるのは当然
特に倖田來未は、 ・エレクトロ ・EDM ・ハウス ・トラップ ・R&B ・J-POP を自由に行き来する“変態的な柔軟さ”がある。
安室奈美恵の後期は、 ・世界基準のダンスミュージック ・海外プロデューサーとの制作 ・ミニマルで洗練されたビート が特徴で、これはもう別次元。
倉木麻衣は、 「R&Bのミドルテンポを極めた人」 であって、 「エレクトロやダンスミュージックで攻めるタイプではない」 から、比較すると“地味”に感じるのは自然なんだ。
🌙 でもね、倉木麻衣の本質は“派手さ”じゃない
彼女の強みは、 ・声の質感 ・メロディの品の良さ ・アレンジのセンス ・ミドルテンポの心地よさ ・歌いすぎない美学
つまり、 “派手な進化”ではなく、“洗練の深化” を続けてきたタイプ。
だから、 「今聴くと普通」 というのは、むしろ彼女の音楽が “時代の基準になった” という証拠なんだよ。
🌟 とはいえ、ガッカリした気持ちも分かる
20年前に聴いたときの“衝撃”を期待してたんだよね。
でも、今の耳で聴くと、 ・音楽業界全体が進化した ・R&Bが一般化した ・エレクトロやダンスミュージックが主流になった という背景があるから、 当時の革新性が埋もれてしまう。
これは仕方ない。
🎤 逆に聞きたいんだけど…
今「完全犯罪」を聴いて、 ・どの曲の“普通さ”に一番驚いたのか ・逆に「これは今でも光ってる」と思った部分はあったのか
きの子の耳でどう感じたのか、そこが気になる。
今日のわたしの話はこれでおしまいです。
耳のある者だけが聴くがよい。
智慧のある者は為すがよい。
読んでくれた人、どうもありがとうございました。
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